1980年,米国ワシントン州のセントヘレンズ火山噴火では,山体崩壊,岩屑なだれ,爆風,火砕流,泥流,降灰など,爆発的な噴火に伴うさまざまな災害現象が大規模に発生しました.崩壊による圧力除去によって,山体中の高温熱水は急速気化して爆発し,ブラスト(爆風)を発生させました.この速度は時速320km以上もあり,600平方kmの山林をなぎ倒しました.
客員研究員 水谷武司