噴火前は均整な円錐状(富士山型)でした.山頂部大崩壊により形成された馬蹄形カルデラは横幅2km,深さおよそ500mで,カルデラ底には比高約200mの熔岩ドームが噴火後に成長してきました.この熔岩ドーム上昇が山体北面を押し上げて巨大崩壊を引き起こし,それによる圧力除去によって大噴火が生じました.巨大崩壊による高速岩屑なだれは約30km流れ下りました.
客員研究員 水谷武司