1980年,富士山型のセントヘレンズ火山(標高2,500m)は,巨大崩壊と引き続く大噴火を起こし,山頂部は1,000m以上も低くなりました.1888年に磐梯山は,水蒸気爆発が引き金となって大崩壊し,岩屑なだれは北麓を埋めて死者500人などの被害を引き起こしました.崩壊後の両火山の形状はよく類似しています.右は磐梯山の崩壊壁頭部の写真です.地層が斜面に平行するという成層火山の内部構造がよく認められます.
客員研究員 水谷武司