プレー火山は西インド諸島中のマルチニーク島北西端にある標高1397mの火山で,基底部の直径は15kmあります.1902年の火砕流は南西方向に向かい,この縁辺部に広がる熱風(火砕サージ)が,人口2.8万のサンピエールを襲って街を全滅させました.このとき火砕流という現象が初めて観測され,これに熱雲という名が与えられました.
客員研究員 水谷武司