防災基礎講座：基礎知識編－自然災害をどのように防ぐか－
図17.7 兵庫県南部地震による出火点の分布 （関沢，1996による）
地震発生日（1月17日）から3日間における火災の発生地点を示します．地震火災は主として建物倒壊により生ずるので，震度の大きかった地域に出火点は集中しています．大規模延焼火災は家屋密集度の大きかった長田区とその隣接域で生じました．地震発生日の神戸市における火災件数は109で，出火原因は電気器具・設備・配線26，ガス関連8，石油ストーブ4,薬品3,その他6，不明62でした．不明を除外すると，電気・ガス関連が72％を占めます．電気関係では，電気ストーブ，熱帯魚用器具，白熱スタンド，各種電源コードが主な出火原因でした．
関沢愛 (1996)：科学 Vol.66,No.
客員研究員 水谷武司
国立研究開発法人 防災科学技術研究所 自然災害情報室Disaster Information Laboratory, NIED
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