埼玉県の古利根川低地において被害が大きく,震源から100km近く離れていても住家全壊率が20%にもなる町村(幸手町など)が出現しました.全壊率1%の等値線は,熊谷・古河近くにまで伸びています.厚い沖積層の存在の他に,関東平野の基盤面がこの地域に谷状に湾入していることが関係しているものと推定されます.
総理府地震調査研究推進本部地震調査委員会編(1997):日本の地震活動.
客員研究員 水谷武司