防災基礎講座:基礎知識編-自然災害をどのように防ぐか-
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図11.5 2005年ハリケーン・カトリーナによるニューオーリンズの高潮
アメリカ・ニューオーリンズ(災害前人口45万人)の市街は,広大なミシシッピデルタ内の海面下の土地に展開しているので,2005年9月のハリケーン・カトリーナの高潮により水没し,大きな被害を被りました.低地内にはリッジとよばれる微高地が連なっています.これを利用していわば輪中堤をつくり,氾濫しても浸水域を広げないという対策が考えられます.明白な危険地ですから以前と同じような市街の再建は避けるべきです.旧い街区F(フレンチクオーター)は自然堤防上にあります.
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客員研究員 水谷武司