地盤沈下量の観測が開始されたのは室戸台風後です.敗戦後の5~10年間は生産活動の低下により沈下の速度は鈍ったものの,その後大きく増大し,地下水汲み上げの積極的規制により昭和40年ごろにほぼ沈静化しました.これにより出現した海面下の土地は淀川北岸の工業地帯(尼崎など)に広く出現しています.
客員研究員 水谷武司