約6,000年前の縄文海進時には,海面は現在よりも1~2mほど高く,海が平野内に入り込んでいました.この入海を塞ぐようにして砂州が形成され,内側に潟湖がつくられました.当時の貝が淡水性であることからこのようなことが推定されます.潟湖は信濃川により南から埋立てられ,泥炭の堆積する沼沢地に変わっていきました.
貝塚ほか(1985):日本の平野と海岸.岩波書店.
客員研究員 水谷武司