この浸水域中にはかつて6つの輪中がありました(下の図).その境界(輪中堤)は自然堤防の連なりからおよその位置を復元できます.輪中の中央はそれぞれ浅い皿状の凹地となっています.このような場所での洪水では,一様レベルでの湛水が生じます.1976年洪水の最高浸水位は7.4m(海抜高)であったので,これと地盤高の差が最大浸水深となります.
客員研究員 水谷武司