1870年以降の都市域における地震災害についての住家損壊率と死者率との関係を示すものです.1995年兵庫県南部地震の人的被害は明治・大正の地震災害と同じような発生のしかたをしています.住家の倒壊は地震による被害の中心で,この大きさが他の被害や社会的影響の規模をほぼ決めています.例えば,災害後の人口減少数は住家全壊数と高い相関関係にあります.
客員研究員 水谷武司