陸域の地震ではマグニチュードと住家損壊数(半壊数の2分の1と全壊数との和)との間に高い相関があります.震央位置の条件の違いによって分類すると,その相関は一層明瞭になります.都市域の地震では住家損壊数が非常に大きくて,山地内における地震に比べ数百倍にもなっています.兵庫県南部地震の住家被害は,都市域における地震としてはマグニチュードに対応した平均規模のものでした.
客員研究員 水谷武司