1888年に磐梯山北面は大崩壊を起こし,岩屑なだれは河流を堰き止め桧原湖などをつくりました.約5,000年前に磐梯山は,1888年を上回る規模の山体崩壊を起こし,岩屑なだれは15km流下して会津盆地に達しました(赤色部は崩壊壁,橙色は岩屑なだれ堆積域).猪苗代湖はこのときの河流堰き止めによって出現しました.山体崩壊による岩屑なだれはその堆積域に流れ山と呼ばれる小丘を多数つくります.
客員研究員 水谷武司