1991年のフィリピン・ピナツボ火山の噴火による噴煙柱崩壊型の火砕流は山頂から20kmまで達しました.火山泥流は火砕流末端から流れ出し,40km以上の距離のところまで到達しました.比較のために左上に示した雲仙岳における1991~1994年の溶岩崩落型の火砕流は,最大で山頂から5kmまで達し,2次的土石流は6kmのところまで流れて海に流入しました.
客員研究員 水谷武司