海岸砂丘が発達する秋田・青森海岸の沖で起こった1983年日本海中部地震は,広範囲に液状化を起こしました.最大高さ80mもある屏風山砂丘によりほぼ閉ざされた津軽平野では,震源から80kmも離れていたものの,砂丘の内陸側縁辺・砂丘間凹地,岩木川河道沿い,十三湖沿岸などを中心に非常に多数の噴砂・噴水が生じました.
若松加寿江編(1991):日本の液状化地点分布図.東海大学出版会
客員研究員 水谷武司