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防災科学技術研究所 自然災害情報室 - DIL

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災害予測編
  • 1.はじめに
  • 2.災害誘因
  • 3.河川洪水
  • 4.内水氾濫
  • 5.高潮
  • 6.斜面崩壊
  • 7.土石流・岩屑なだれ
  • 8.地盤強震動
  • 9.地盤液状化
  • 10.津波
  • 11.地震火災
  • 12.火山噴火
  • 13.火砕流ほか
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防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-

防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-

図8.9 濃尾平野の地盤と濃尾地震被害

濃尾地震の被害は,断層が生じた根尾谷および濃尾平野に集中しました.濃尾平野は木曽川のつくる平野で,木曽山地から流れ出たところに広い扇状地をつくり,その先に氾濫原ついで三角州を展開させています.山地・丘陵地との間には台地が広く分布します.氾濫原・三角州は軟らかい砂泥の沖積層,扇状地は砂礫層,台地はかなり締まった砂泥層,山地・丘陵は固結岩でそれぞれ構成されます.氾濫原・三角州域の大部分は,住家全壊率が50%以上でした.  下の図は,尾張地方(愛知県)の町村についての住家倒壊率(半壊数の1/2と全壊数との和を全戸数で割った値)と震央距離との関係を地形別に示したものです.震央近くでは非常に強い揺れのため地形(地盤)に関係なく大部分の家が壊れていますが,震央から離れるにつれて,地形による差がはっきりと現れ,硬い地盤からなる地形では倒壊率が急速に小さくなっています.沖積層が厚くて地盤条件の特に悪いところでは,震央から45kmのところでも倒壊率が90%近い町村があります.

            
図08_09_01
図08_09_02

客員研究員 水谷武司

DIL 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 自然災害情報室
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