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防災科学技術研究所 自然災害情報室 - DIL

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災害予測編
  • 1.はじめに
  • 2.災害誘因
  • 3.河川洪水
  • 4.内水氾濫
  • 5.高潮
  • 6.斜面崩壊
  • 7.土石流・岩屑なだれ
  • 8.地盤強震動
  • 9.地盤液状化
  • 10.津波
  • 11.地震火災
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防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-

防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-

図8.3 地形と地盤との対応

地形はそれぞれ特有な地層条件を持っていることを示す例として,千葉県北西部の東京湾岸域を示します.この地域は台地と海岸低地(大部分が埋立地)からなります.台地は表層にかなり軟らかいローム(風化火山灰層)があるものの,主体は締まった砂質層です(C).しかし,台地を刻む谷の中にはN値ゼロの非常に軟弱な有機質土があります(E).谷の出口にある砂州ではよく締まった厚い砂層があります(A).海岸低地では,氷河期の海面低下時に谷が刻まれていたところにおいて,厚い沖積層が分布します(B).それ以外のところは埋立砂層のすぐ下に台地の地層が続いています(D).沖積層の厚いところや表層がとくに軟弱なところは悪い地盤で,地震動が大きく増幅されます.海岸埋立地は液状化の危険が大きいところです.

            
図08_03

客員研究員 水谷武司

DIL 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 自然災害情報室
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