写真は1967年に新潟県北部・新発田東方の大日原扇状地で生じた土石流で,平滑な扇面上に扇形に広がって氾濫しています.この土石流および後続洪水流を再現した数値計算結果が下の図です.基本式は違いますが数値計算の方法は洪水の場合と同じです.土石流は直進し,後続洪水流は扇頂部での勾配分布のわずかな違いにより右方に偏って流れています.このような数値計算により土石流危険域の判定ができます.
客員研究員 水谷武司