1950年ジェーン台風および1959年伊勢湾台風による高潮浸水域の区町村ごとの死者数と流失・全壊家屋数を示しました.高潮の直撃を受けた沿岸域で著しい被害が生じています.一方内陸部では,全域浸水し家屋の流失・全壊がかなり生じていても死者はわずかで済んでいます.死者数と流失・全壊数との比で示す人命被害度は,沿岸部では内陸部に比べ1桁大きくなっています.
客員研究員 水谷武司