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防災科学技術研究所 自然災害情報室 - DIL

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災害予測編
  • 1.はじめに
  • 2.災害誘因
  • 3.河川洪水
  • 4.内水氾濫
  • 5.高潮
  • 6.斜面崩壊
  • 7.土石流・岩屑なだれ
  • 8.地盤強震動
  • 9.地盤液状化
  • 10.津波
  • 11.地震火災
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防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-

防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-

図5.8 高潮の陸地内流入の数値計算

上の図は, 最高潮位2m以上を記録した高潮6例から求めた平均の潮位変化曲線(最高潮位3mに基準化)です.下の図は,この潮位曲線を与え種々の陸地面勾配のもとで高潮陸地内流入の数値計算を行い,その結果から得た到達限界標高と陸地の地表面勾配との関係を示したものです.粗度係数0.1は水田が広がる農村地帯の場合,0.15は市街地の場合を示します.これにより,地表面勾配と土地利用とから高潮の到達域(危険域)をおおよそ知ることができます.大まかに見て広いデルタ面の勾配が1/500以下ともなれば,到達限界の標高は最高潮位よりも低くなり,最高潮位までの標高域が全面浸水することにはなりません.勾配がほぼ1/3000の広いデルタでは到達限界標高は最高潮位の半分ぐらにまで低下します.

            
図05_08_01
図05_08_02

客員研究員 水谷武司

DIL 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 自然災害情報室
Disaster Information Laboratory, NIED
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