1950年のキティ台風による高潮の,東京における最大潮位は2.0mとさほど大きくはなかったのですが,荒川低地と多摩川低地が広範囲に浸水しました.河川や水路を遡上した高潮が堤防・護岸を破壊して氾濫したもので,浸水域が内陸に深く伸びました.海岸部での防潮堤だけでは高潮に対して安全ではありません.
客員研究員 水谷武司