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防災科学技術研究所 自然災害情報室 - DIL

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災害予測編
  • 1.はじめに
  • 2.災害誘因
  • 3.河川洪水
  • 4.内水氾濫
  • 5.高潮
  • 6.斜面崩壊
  • 7.土石流・岩屑なだれ
  • 8.地盤強震動
  • 9.地盤液状化
  • 10.津波
  • 11.地震火災
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防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-

防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-

図5.2 伊勢湾の形状と高潮

伊勢湾台風は伊勢湾内に強風が長時間吹き続けるようなコースをとったので,大量の海水を湾奥に吹き寄せて,最高潮位3.89mという日本の観測史上最大の高潮を発生させました.台風の風は左巻きの螺旋状で中心に吹き込むので(右下の図),進行右側では台風の接近とともに東から南へと時計回りに風向は変わっていきます.したがって,伊勢湾のように「く」の字のような平面形の湾では,外洋からの送り込まれた海水が効率的に湾奥へ吹送されるようなことが起こります.また,伊勢湾の水深は平均で20m程度,湾口でも40mと浅いので,吹き寄せられた海水の戻りが妨げられて湾奥での潮位が高くなるという条件をもっています.

            
図05_02

客員研究員 水谷武司

DIL 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 自然災害情報室
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