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防災科学技術研究所 自然災害情報室 - DIL

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災害予測編
  • 1.はじめに
  • 2.災害誘因
  • 3.河川洪水
  • 4.内水氾濫
  • 5.高潮
  • 6.斜面崩壊
  • 7.土石流・岩屑なだれ
  • 8.地盤強震動
  • 9.地盤液状化
  • 10.津波
  • 11.地震火災
  • 12.火山噴火
  • 13.火砕流ほか
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防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-

防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-

図5.1 高潮危険海岸

赤色部の海岸で大きな高潮が発生しています.赤数字は観測された最大潮位です.有明海は干満の差が大きく浅いので,高潮潮位が高くなります.古文書などから高潮に関する記述を抽出・整理した「日本高潮史料」によると,およそ1200年間における高潮発生の記述は,有明海52件,伊勢湾30件,大阪湾21件,東京湾21件,周防灘15件です.南に開いていても水深の大きい湾(駿河湾・相模湾など)では高潮の危険は小さくなります.標高ゼロメートル以下の地帯は高潮浸水の危険が大きい土地です.下の図は東京・荒川低地,大阪・淀川河口域および濃尾平野におけるゼロメートル地帯を,同縮尺で示しました(国土地理院の50mメッシュ数値地図により作成).東京では荒川沿いに内陸へ広がっています.大阪では淀川北岸の工業地帯で広くなっています.濃尾平野では平野基盤の西に傾く沈降により,平野西縁に奥深く伸びています.

            
図05_01_01
図05_01_02

気象研究所監修(1961):日本高潮史料.吉川弘文館.

客員研究員 水谷武司

DIL 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 自然災害情報室
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