防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-
図4.2 札幌北部低地の浸水頻度と地盤高
上の図は1962年台風9号,1964年6月豪雨,1965年台風23号,1965年台風24号の4回の大雨による浸水域を重ね合わせた図です.排水条件の悪い土地は繰り返し内水による浸水を被ります.浸水頻度の特に大きいところは,災害危険区域に指定され,床面の高さなどの建築構造規制が行われています.下の図は地盤高を色分けで示したもので,緑色の濃いところほど標高が低くことを示します.豊平川東方の東米里付近は2mほど低い凹状地で,頻繁に内水の湛水が生じているので,第1種危険区域に指定されています.
客員研究員 水谷武司