河道屈曲部における例として,1967年の新潟・加治川の破堤を示します.破堤はS字状に屈曲する凸部のAおよびBで生じました.前年の66年7月にもこれと全く同じ2個所が破堤し,直線河道 (Cの部分) にする工事が行われている矢先でした.氾濫水は砂丘列に行く手を阻まれて方向を転じ,福島潟 (左岸側)および紫雲寺潟跡 (右岸側)の低地 に流入しました.
客員研究員 水谷武司