防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-
図3.5 小貝川低地の自然堤防
自然堤防は平野内に連続する高みをつくり,低いながらも洪水の運動に大きな影響を及ぼします.図示したのは図3.4の西方に続く小貝川低地の地盤高図で,左上部分において小貝川河道に沿い屈曲する自然堤防が明瞭です.比高は2m程度あるので1mコンター図ではっきりと表現されます.写真は白い四角枠内の空中写真です.JR佐貫駅南から龍ヶ崎市街に連なる自然堤防は低いので1mコンター図ではよく表現されませんが,空中写真では色調の違いからその連なりの様子が分かります.自然堤防は小高いので集落・畑になり樹林があるので黒っぽい色調に写っています.写真左下の水田地帯ではとくに低いところが,水分が多いために黒っぽくなっています.
客員研究員 水谷武司