防災基礎講座: 災害予測編-自然災害をどのように防ぐか-
図3.3 数値標高データによる詳細コンター図
国土地理院の50mメッシュ数値地図(50mDEM)とそれを処理し表示する自作のソフトなどを使用して描いたコンター図です.場所は1957年に大水害が発生した長崎県・諫早で,コンター間隔は2mです.起伏の大きいところなので,コンター間隔を1mと小さくするよりも地形の特性がより明瞭に表現されます.氾濫を起こした本明川の谷底面幅とその変化や勾配などがよく分かります.50mDEM は1m単位のデータなので,10cmオーダーの微起伏のある広い緩やかな平野については,コンターが錯綜し,微地形がよく表現されません.
客員研究員 水谷武司