ある地点への台風接近とは,その地点から300km以内に台風の中心が近づいたことを言います.年平均接近数は九州南端で3.0,北海道北端では0.2,もっとも多い石垣島では4.0です.この等頻度線は緯線にほぼ平行で,南ほど接近数が多いという単純な分布を示します.台風は南方や南西の海上から,太平洋高気圧の西縁に沿い右回りのコースで來襲して,本土付近ではその多くが南西から北東方向に進行し,北日本付近で温帯低気圧に変わっています.
客員研究員 水谷武司