■ 企 画 展 概 要

昭和22年9月、関東地方をかすめた台風カスリーンは東日本各地に大雨を降らせ、大水害を発生させました。そして、利根川では、未曾有の大洪水が発生し、栗橋付近で堤防が決壊しました。氾濫流は、2日半後には東京に達し、大きな被害をもたらしました。それから今年で60年目を迎えます。治水工事が進むにつれ、中小の洪水は起こりにくくなっていますが、むしろ、万一洪水が起きた場合の被害はより大きくなる可能性があります。近年では平成10年にも大出水があり、洪水の危険が去った訳ではありません。本企画展では土地条件による災害の危険性を認識し、危険回避に役立てることを目的として、利根川洪水と地形との関係を中心に説明していきます。

■ 目   次

カスリーン台風から学ぶ

1.利根川とは

  1. 1.1利根川の姿
  2. 1.2河道の付け替え
  3. 1.3繰り返す洪水氾濫
  4. 1.4利根川の流量配分計画

2.カスリーン台風と利根川の氾濫

  1. 2.1気象概要
  2. 2.2利根川、渡良瀬川の破堤
  3. 2.3利根川の洪水位

3.被害概要

4.利根川氾濫

  1. 4.1関東平野の地形と氾濫域
  2. 4.2氾濫流の動き
    (1)破堤地点の様子
    (2)氾濫域の拡大
    (3)東京へ達した氾濫流

5.もし利根川が破堤したら

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