阪神・淡路大震災では何がおこったか

 最初の演者である井口は「阪神淡路大震災では何が起こったのか」と題して講演を行ないました.講演では最初に兵庫県南部地震の概要を簡単に述べ、震災の帯から少し離れた実家の被害の状況を紹介しました.そのあとに地震によって生じた各種災害の状況を、当時撮影した写真に基づいて順次紹介しました.建物被害については、木造家屋の倒壊、中層住宅・建物の被災状況、ビルの被害状況に分けてそれぞれの特徴について述べました.そのあと高速道路の倒壊状況、火災の被害状況、液状化の実態そして淡路島の野島断層の変位を紹介しました.

 最後に演者の専門である、地震によって生じた地すべりの説明を行ないましたが、地震による地すべりはいずれも盛土斜面で発生しており、都市部の地震災害においては盛土が潜在的に危険な場所であると警鐘をならしました.

 講演の最後に自然災害情報室の展示内容の紹介と続く2名の演者の紹介を行なって、講演を終えました.

防災科学技術研究所自然災害情報室 〒305-0006 茨城県つくば市天王台3-1
TEL:029-863-7635 FAX:029-863-7811 email:mailaddress

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