2007/5/30 公開学習会

第1回 災害全般及び洪水災害

災害危険性評価は,誘因(大雨・地震などの外力),自然素因(地形・地盤条件などの土地素因),社会素因(地域の人間・社会の条件),過去の災害履歴,のそれぞれ単独で,あるいはそれらを組合せて行われます.ここで土地素因は,場所ごとに固有の性質をもち,誘因が作用した場合に起こる災害の種類・性質をほぼ決めており,危険度評価の基礎になります.洪水災害の危険性評価は,水は低きにつくという自然の理から,詳しい地盤高とその分布といった低地面の地形条件を基礎データとして行われます.この地形の場に種々の規模の降雨や洪水を入力し,氾濫水の運動を水理学的に追跡することにより,より説得的な危険度・危険域の判定を行うことができます.

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