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5.5 防潮施設のない沿岸住宅地域の高潮被害(ビロクシ、ガルフポート、ベイ・セントルイス)
ミシシッピ州のメキシコ湾岸沿いにはビロクシ、ガルフポート、ベイ・セントルイスがあり、瀟洒なリゾート地が広がっていた。この地域にあった住宅は、数十キロにわたって流失し又は破壊されており、被害の甚大さを示していた。住宅の多くはブリックや木造であり、その多くが倒壊、流動したものと思われる。住宅以外でも、単純桁のRC橋の落橋や中層のRC建物被災もみられた。
この地域には、多くの住宅や観光施設が存在するが、一見したところ防潮施設はほとんどなく、高潮は減衰されることなく、この地域を襲ったものと思われる。LSU
9)
の解析では、8m以上の高潮が発生したとしている。
左写真5.5.1a 門だけになった住宅地
右写真5.5.1b 木造とRCの複合構造の被害
写真5.5.1a
この地域では、ブリックの住宅が多い。海岸線から4~5棟の住宅がなくなっていた。この状況は海岸線に沿って数十キロにわたって続いていた。
写真5.5.2b
一階ピロティ部分のみRCとなっている建物である。この地域にはいくつかみられた。
左写真5.5.2a 海岸線と被災したRC建物
右写真5.5.2b 単純桁の落橋
写真5.5.2a
海岸線には、防潮設備がほとんどない。中央に見えるRCの建物もかなりの損傷を受けていた。
写真5.5.2b
落橋による道路橋の被害が各地でみられた。
(大楽浩司)
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