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メールマガジン「自然災害情報の収集・発信の現場から」

メルマガ「自然災害情報の収集・発信の現場から」No.26(2012年03月09日発行)

◆東日本大震災から間もなく1年を迎えます.被災された方に改めてお見舞い申し上げます.

◆防災科学技術研究所では,主要災害調査第48号 東日本大震災調査報告を発行いたしました.詳しくは自然災害情報室からのお知らせをご覧ください.

★このメールマガジンはご自由にご転送ください.災害研究や防災に関心のある方々との情報交換の場にしたいと考えております.セミナー・シンポジウム などイベント情報,本や論文の紹介と書評など,読者の皆様に役立つ情報はできる限り掲載しますので,ぜひ情報をお寄せいただきたいと思います. < dil_melmaga@bosai.go.jp >までお願いします.

CONTENTS

災害発生地の今昔 <青森県海嘯画報(1896年8月5日発行)>

◆東日本大震災から間もなく1年を迎えます.今回の地震では新聞,インターネット,動画や写真集など種々様々な形態で被災地の様子が伝えられました.では,過去の災害ではどのような方法で,被災地の様子を記録・伝達していたのでしょうか.

◆かわら版

かわら版は江戸時代に普及した天変地異,火事,殺人や心中などの事件を文字や絵で速報した情報紙のことで,読売(よみうり)とも呼ばれました.1855年安政江戸地震では数多くのかわら版が発行されました.新聞が普及してきた明治時代以降には衰退しましたが,当時の情報伝達手段としては非常に多く用いられました.

1896年明治三陸津浪では主に画報と呼ばれる,画集が数多く発行されました.今回は自然災害情報室が所蔵している「青森県海嘯画報」について個人的な見解を交えて紹介します.

◆青森県海嘯災害画報(1896年8月5日発行,對馬豊憲(ツシマトヨノリ)著)
全7枚からなる明治三陸地震津波の画報.現在の青森県三沢市,上北郡おいらせ町,八戸市の太平洋沿岸の被災状況が記録されている.被災記録の取得日は不明だが,がれきや遺体の引き取り作業を行っている様子が描かれていることから,津波からあまり時間が経過していない時期に記録を取得したものと考えられる.発行日は地震から2か月後の8月5日で,視覚的に地震津波の被害の様子を把握することができる.

【第1図】青森県上北郡三沢村大字三川目平民冨田熊吉妻及長女を背負いて川底に埋められ惨死したるを発掘する図
【青森県海嘯画報 第1図】 画像をクリックすると大きい画像が開きます.pdf約700KB

現在の青森県三沢市三川目付近の様子.川の右岸から親子の遺体を引き上げている様子が描かれている.川岸は崖のように描かれていることから,川底と川岸で高低差がある河川と推測できる.両岸に瓦礫が見られないことから,津波が川沿いに遡上してきたものと考えられる.なお,青森県三沢市三川目公民館にある木製の三陸海嘯被害略図(青森県石碑分布No.2)に冨田熊吉氏と思しき人物名が記載されている.

・青森県石碑分布No.2「三陸海嘯被害略図(三沢市三川目公民館,出典:津波ディジタルライブラリィ)」
http://tsunami.dbms.cs.gunma-u.ac.jp/TSUNAMI/JAVASCRIPT/aomori/aomori/misawa2.jpg

【第2図】青森県上北郡三沢村大字三川目 平民熊谷豊久の死体発見の図
【青森県海嘯画報 第2図】 画像をクリックすると大きい画像が開きます.pdf約700KB

第1図と同じく,青森県三沢市三川目の津波被災後の様子.水田に津波によって運ばれた瓦礫が広がっているが,画面中央より奥には瓦礫がないことから,画面奥の水田や高台には津波が来ていないことがわかる.また,画面左奥に橋や桟橋のようなものが見られることから,瓦礫は川に沿って遡上してきた津波によるものと考えられる.

【第3図】青森県上北郡百石村大字一川目 吉田菊次郎屋敷の惨状の図
【青森県海嘯画報 第3図】 画像をクリックすると大きい画像が開きます.pdf約700KB

現在の青森県上北郡おいらせ町一川目3丁目の神社付近と推測される.根拠としては,画面左上にある神社の位置である.この神社は鳥居の下に階段があり,吉田菊次郎住宅よりも少し高台にあることがわかる.一川目周辺の神社3ヶ所のうち,1ヶ所は海岸沿いの低地にあるため除外した.残りの2ヶ所は現在の国道338号線沿いの高台にあり,隣接している.1か所は図中にある神社と拝殿の形が異なることや,図には描かれていない川のすぐ際にあったことから,残りの1ヶ所ではないかと推測した.1956年に撮影された米軍の空中写真では,鳥居の下から参道が確認できたため,一川目3丁目の神社が本図に記載されている神社である可能性が高い.東日本大震災でもこの神社より標高の低い地域は津波の被害にあっており,明治の津波でも類似した範囲に津波が来たものと推測できる.

【第4図】青森県上北郡百石村大字一川目 平民吉田スワ,同ヨシ,同ヒテ,同ヲノイ,同大太郎及び同村平民相坂トキの六名,吉田の宅地内に惨死したる図
【青森県海嘯画報 第4図】 画像をクリックすると大きい画像が開きます.pdf約700KB

第3図と同じく現在の青森県上北郡おいらせ町一川目付近の津波被害の様子.画面中央に柵がありそれより画面奥の集落では津波による被害が見受けられない.また画面手前には瓦礫が描かれているが,奥には描かれていないことから,画面奥の集落はやや高いところにあると推測できる.

【第5図】青森県三戸郡市川村 佐藤市の妻子,家屋の下に惨死したるを発掘する図
【青森県海嘯画報 第5図】 画像をクリックすると大きい画像が開きます.pdf約700KB

現在の青森県八戸市市川町付近の津波被害の様子.家屋の下敷きになった親子が,残存した茅葺屋根を掘り起こして発見された様子が描かれている.

【第6図】青森県三戸郡市川村 湊松之助長男市の妻子,惨死の翌日検死済親子三人一棺に納め埋葬せんとする図
【青森県海嘯画報  第6図】 画像をクリックすると大きい画像が開きます.pdf約700KB

第5図と同様に青森県八戸市市川町付近の津波被害の様子.画面右上の家屋は,元の形を留めたまま津波によって流れついたものと考えられる.同様の現象は今回の地震でも発生していた.また画面奥の集落は,家屋の倒壊や瓦礫が見られないため,少し高台にあることがわかる.表題から被害者は第5図の佐藤市一家ではないかと推測され,第5図より一日後の様子であることがわかる.

【第7図】青森県三戸郡市川村 木村金吾罹災後潰れ家の屋根に穴を穿ちて仮に住居する図
【青森県海嘯画報  第7図】画像をクリックすると大きい画像が開きます.pdf約700KB

第6図と同様に青森県八戸市市川町付近の津波被災後の様子.津波が家屋の柱を倒し,茅葺屋根だけが残っている.この屋根に穴をあけて,その中で被災した人々が生活していることがわかる.今回の津波でも古民家の尾形家住宅(宮城県気仙沼市小々汐地区)は柱や壁は破損したものの,屋根はほぼ無傷で,この図とほぼ同じような茅葺屋根だけの状態となった.

◆津波災害の様子は今も昔も変わりません.この青森県東部の太平洋沿岸域の川目集落については「津浪と村(山口弥一郎1943)」の第1編津波と村の調査記録17「三澤の川目集落と津浪」に集落の由来や,明治三陸地震津波や昭和三陸津波後の集落の高地移転などが言及されています.三陸地域とは異なる津波被害の様子がわかりますので,機会があれば一度ご覧下さい.
(鈴木 比奈子)

◆今回の紹介した海嘯画報の推定位置と画像をKMLファイルで配信しています.

※今の段階では旧版地形図による当時の地形の確認,現地調査や場所の同定は 実施できてはいませんが,今後調査を実施したいと考えています.

※マップピンに●が入っているものに関しては,画報よりある程度位置を特定 したもの.入っていないものに関しては,描かれた内容から類似する場所を想定してポイントを落としたものであり,その場所と確定したわけではありません.

【参考文献】

2012年2月に起きた主な自然災害 & トピック

図書館探訪―災害資料を訪ねて― (その9)補遺 <雪に関する展示と資料>

◆前回、雪に関する偉人や施設などをご紹介しましたが,読者から「“雪の里情報館”を取り上げないのは何故?」とのご指摘を受けました.恥ずかしながら,筆者の勉強不足でした.改めてご紹介いたします.

松岡俊三

「雪害」という概念がなかった大正末期,雪国であることの不利に気づき,雪国全体の生活向上を目指し活動した山形県の代議士.豪雪地域の住民には「雪害」はハンディキャップであることを説き,政治的には「雪害」を支援する法令上の施策を政府へ請願するなど,政治的解決を求め,雪害救済運動を展開し,「雪の代議士」とも呼ばれた.

雪の里情報館

雪国に関係する資料を約4万点収蔵している他,講演会,融雪,利雪技術など のセミナーを開催している.
展示棟は,雪害救済運動を受け,山形県新庄市に作られた「農林省積雪地方農村経済調査所」(雪調または雪害研究所;昭和9~58年)を復元・修復し,当時 の雰囲気を保った建造物.雪調閉鎖後,建物と資料が新庄市に移管され,「積雪地方農山村研究資料館」を経て,平成9年に「雪の里情報館」として整備された.
(堀田 弥生)

特集 自然災害情報室が収集・作成した東日本大震災関連資料

◆自然災害情報室では,東日本大震災発生直後から災害資料収集を開始し,20 11年3月17日より「東北地方太平洋沖地震特設サイト」を開設しました. 今回は自然災害情報室がこの一年間で収集した資料と作成したデータについて, 特設サイトで公開している資料も交えて紹介します.

◆蔵書関連
◆自然災害情報室作成データ関連
主要災害調査 第48号 東日本大震災調査報告

このほかにも,防災科研では地震情報をはじめとした東日本大震災の関連情報がWeb上に掲載されています.詳しくは以下をご覧ください.
防災科学技術研究所 2011年東北地方太平洋沖地震への対応

読者からの情報提供コーナー

◆地震・津波災害軽減国際シンポジウム-東日本大震災の教訓を世界で共有するために-
http://www.bosai.go.jp/event/sendai2012/
※You could register for the Symposium in English.

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では,地震の揺れ,津波等により,およそ20,000人もの死者,行方不明者を生じるとともに,社会基盤施設 や国民の財産などに多大な損失をもたらしました.被災地の復旧・復興には長 い時間が必要と考えられています.一方,わが国では,独立行政法人国際協力 機構と独立行政法人科学技術振興機構が連携して推進する地球規模課題対応国 際科学技術協力(SATREPS) において,地震・津波災害の多発国である イン ドネシア,フィリピン,ペルー,チリと協力し,地震・津波防災科学技術を国際的に高めるための調査研究を進めてきました.加えて,東日本大震災後の復興を進めるにあたって,国際社会と協調・協力するとともに,諸外国の活力 を取り込みながら「開かれた復興」を推進してきています.本国際シンポジウ ムは,東日本大震災やインドネシア,フィリピン,ペルー,チリなどの国々に おける震災の貴重な経験・教訓を相互に共有し,各国の地震・津波防災に生かすとともに,世界の地震・津波に対する防災力向上に資する方策について議論するために開催します.

日時:2012年3月14日(同時通訳)13:00-17:25/15日(英語)10:00-17:00
会場:仙台国際センター(仙台市青葉区青葉山無番地)
参加費:無料(参加募集中)
主催:(独)国際協力機構,(独)科学技術振興機構,(独)防災科学技術研究所

学会・イベント情報

◆東北大学大学院環境科学研究科 震災フォーラム“いま,そしてその次へ”
 第7回テーマ“東北復興を支援する東北大学環境エネルギープロジェクト”
http://www.kankyo.tohoku.ac.jp/openlec/
日時:2012年3月10日 13:30-16:20
会場:エルパーク仙台 ギャラリーホール
参加費:無料(事前申し込み制,3月8日締切)
主催:東北大学大学院

◆東北大学東北アジア研究センター 講演会「文化財保護のための科学技術-3.
11地震・津波,フィレンツェ洪水を乗り越えて」
http://cobalt.cneas.tohoku.ac.jp/users/sato/March11-symp.html
日時:2012年3月10日 13:00-17:00
会場:仙台市商工会議所(仙台市青葉区本町2-16-12)
参加費:無料
主催:東北大学東北アジア研究センター

◆震災復興フォーラム 「3.11を振り返り災害復興・防災の課題を考える」
http://www.osipp.osaka-u.ac.jp/npocenter/shinsaihukkou_forum.html
日時:2012年3月10日 13:00-17:00
会場:大阪大学豊中キャンパス国際公共政策研究科棟6階会議室
(大阪府豊中市待兼山町1-31)
参加費:無料(事前申し込み制,3月8日締切)
主催:大阪大学大学院国際公共政策研究科NPO研究情報センター

◆シンポジウム「人文知・社会知からサステイナビリティを考える-3.11 以降の危機のなかで-」
http://www.sus-humanities.l.u-tokyo.ac.jp/workshop/461
日時:2012年3月10日 13:00-18:00(開場12:30)
会場:東京大学本郷キャンパス 法文2号館2階 1大教室
参加費:無料
主催:東京大学

◆東北大学による東日本大震災1年後報告会
-国際減災研究協力の体制構築に向けて-
http://www.dcrc.tohoku.ac.jp/events/kyoten2012/
日時:2012年3月11日 13:00-17:00
会場:仙台トラストタワー5階 トラストシティ カンファレンス・仙台(定員
:300名)
参加費:無料(事前申し込み制,3月8日締切) 
主催:東北大学防災科学研究拠点

◆特別講演会 津波に襲われた海藻標本のレスキュー活動
http://www.num.nagoya-u.ac.jp/event/lecture/2011/120311/index.html
日時:2012年3月11日 14:00-
会場:名古屋大学博物館
参加費:無料
主催:名古屋大学博物館

◆日本大震災復興支援 連続シンポジウム
「子どもの参画による,こどもにやさしいまちの再生をめざして-子どもの成育環境の視点に立った復興のあり方を考える-」
http://www.children-env.org/?action=common_download_main&upload_id=295
日時:2012年3月11日 13:00-17:00
会場:東京大学本郷キャンパス 医学部総合中央館(図書館) 3階会議室
参加費:無料
主催:公益社団法人こども環境学会

◆Spirit of Tohoku University 2011.3.11 東日本大震災1周年記念シンポジウム 「震災復興とソーシャル・ビジネス」
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2012/02/press20120223-04.html
日時:2012年3月11日 14:00-18:00
会場:ホテルメトロポリタン仙台 4階「千代」の間
参加費:無料
主催:東北大学

◆秋田大学 秋田銀行 北都銀行 秋田魁新報社 4者合同企画シンポジウム
「あきた発 東北再生 東日本大震災から1年」
http://www.akita-u.ac.jp/honbu/eventa/item.cgi?pro&927
日時:2012年3月11日 13:00-16:30
会場:秋田キャッスルホテル
参加費:無料(事前申し込み制,先着200名)
主催:秋田大学,秋田銀行,北都銀行,秋田魁新報社

◆東日本大震災1年目のシンポジウム ロボティクスが防災において果たすべき役割について考える
http://www.rm.is.tohoku.ac.jp/~tadokoro/120312-1YearMemorial/
日時:2012年3月12日 13:00-17:40
会場:東北大学工学研究科中央棟大会議室
参加費:無料
主催:東北大学極限ロボティクス国際研究センター,東北大学情報科学研究科,
東北大学工学研究科,国際レスキューシステム研究機構

◆国総研・土研 東日本大震災 報告会-震災から一年を経て,見えてきたこと-
http://www.nilim.go.jp/lab/bbg/saigai/h33tohoku/
日時:2012年3月21日 13:00-17:00
会場:エル・おおさか(大阪府立労働センター)(大阪市中央区北浜東3-14)※東京会場の申し込みは終了
参加費:無料(事前申し込み制)
主催:国土交通省国土技術政策総合研究所,独立行政法人土木研究所

◆平成23年度海洋研究開発機構研究報告会「JAMSTEC2012」-新しい海洋立国への道-
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20120207/
日時:2012年3月14日 13:00-17:30(開場12:30)
会場:東京国際フォーラム ホールB7(定員450名)(東京都千代田区丸の内3-5-1)
参加費:無料
主催:独立行政法人海洋研究開発機構

◆シンポジウム「東日本大震災の記録の収集と保存-震災アーカイブの構築に向けて」
http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/1192893_1368.html
日時:2012年3月14日 15:00-17:45
会場:国立国会図書館 東京本館 新館 講堂,国立国会図書館 関西館1階 第一研修室 (TV中継)
参加費:無料(事前申し込み制, 先着300名(東京本館),70名(関西館),3月12日締切)
主催:国立国会図書館

◆東北大学イノベーションフェア2012 in東京
http://www.rpip.tohoku.ac.jp/inv2012/
日時:2012年3月15日 10:00-17:00
会場:東京国際フォーラム 展示ホール(2)
参加費:無料
主催:東北大学

◆日本学術会議主催公開シンポジウム「東日本大震災から一年-持続可能な社会に向けた復興へ」
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/145-s-3-1.pdf
日時:2012年3月15日 13:30-17:00
会場:日本学術会議 講堂
参加費:無料(事前申し込み制)
主催:日本学術会議

◆名古屋大学博物館 特別講演会 「東北地方太平洋沖地震から学ぶ過去の警告」
http://www.num.nagoya-u.ac.jp/event/lecture/2011/120315/
日時:2012年3月15日 14:00-
会場:名古屋大学博物館
参加費:無料
主催:名古屋大学博物館

◆シンポジウム「福島で何が起きたか? 事実そして未来」
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/event/event_id637.html
日時:2012年3月15日 10:00-17:00(開場9:30)
会場:岡山大学創立五十周年記念館 多目的ホール
参加費:無料
主催:岡山大学「低線量放射線環境安全・安心工学の研究教育の推進」プロジェクト」

◆京都大学附置研究所・センターシンポジウム 「京都からの提言 -21世紀の日本を考える(第7回)」
http://www.kuic2012.jp/
日時:2012年3月17日 10:00-17:00
会場:神戸国際会議場メインホール(神戸市中央区港島中町6-9-1)
参加費:無料(事前申し込み制,先着700名)
主催:京都大学附置研究所・センター

◆第8回看護学研究科講演・シンポジウム「大震災発生時における健康危機管理と保健医療従事者の役割」
http://www.osaka-cu.ac.jp/news/20120105105842/event.html
日時:2012年3月17日 13:00-16:00(開場12:30)
会場:大阪市立大学医学部学舎4階 大講義室
参加費:無料(事前申し込み制,先着250名)
主催:大阪市立大学大学院看護学研究科

◆鳥取大学 平成23年度防災フォーラム「減災を科学する!!-東日本大震災に学ぶ-」
http://www.tottori-u.ac.jp/dd.aspx?itemid=8020#itemid8020
日時:2012年3月17日 13:00-16:00
会場:鳥取大学広報センター2F C室(鳥取市湖山町南4-101)
参加費:無料(事前申し込み制)
主催:とっとり防災・危機管理研究会

◆鳥取大学 平成23年度持続的過疎社会形成研究プロジェクトフォーラム~自然の脅威に適応した地域づくりに向けて~
http://www.tottori-u.ac.jp/dd.aspx?itemid=8014#itemid8014
日時:2012年3月17日 10:00-12:00
会場:鳥取大学広報センター2F C室(鳥取市湖山町南4-101)
参加費:無料(事前申し込み制)
主催:鳥取大学持続的過疎社会形成研究プロジェクト

◆海洋研究開発機構 地球情報館第3土曜日開館 公開セミナー「自然災害はどうして起こるのか?」
http://www.jamstec.go.jp/j/pr/seminar/141/
日時:2012年3月17日 9:10-15:30(開場8:40)
会場:横浜研究所三好記念講堂
参加費:無料
主催:独立行政法人海洋研究開発機構

◆人間文化研究機構・国立民族学博物館公開シンポジウム
「文化遺産の復興を支援する-東日本大震災をめぐる活動」
http://www.minpaku.ac.jp/research/pr/20120317-18.html
日時:2012年3月17日 13:20-17:00(開場12:30),18日 10:20-16:30(開場9:30)
会場:17日 国立民族学博物館第5セミナー室,18日 国立民族学博物館講堂
参加費:無料(事前申し込み制,先着順)
主催:人間文化研究機構・国立民族学博物館

◆2012年社団法人日本歯科先端技術研究所 学術講演会・市民公開講座「東日本大震災1年を振り返る」
http://www.nissenken.org/soukou/img/20120318.pdf
日時:2012年3月18日 14:00-15:50
会場:東京国際フォーラムD7
参加費:無料(事前申し込み制)
主催:社団法人日本歯科先端技術研究所

◆Rio+20を契機としたより良いパートナーシップの構築を目指して
~震災復興の経験を持続可能な社会づくりに活かす~シンポジウム
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14858
日時:2012年3月19日 14:00-17:00
会場:国際連合大学 エリザベス・ローズ国際会議場(東京都渋谷区神宮前5-53-70)
参加費:無料(事前申し込み制,3月14日正午締切)
主催:環境省

◆労働政策フォーラム「震災から1年,被災地域の復興と労働政策を考える」
http://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20120319/info/
日時:2012年3月19日 13:30-17:30
会場:浜離宮朝日ホール 小ホール (東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞社新館2階)
参加費:無料(事前申し込み制,先着300名)
主催:独立行政法人労働政策研究・研修機構

◆医学部麻酔科学講座主催特別講演会「大学病院として南海大地震に備える-東日本大震災の経験から-」
http://www.kochi-u.ac.jp/JA/event/120319igakubu.htm
日時:2012年3月19日 18:15-19:30
会場:高知大学岡豊キャンパス 臨床講義棟 第3講義室
参加費:無料
主催:高知大学医学部麻酔科学講座

◆福岡県南方沖地震7周年・東日本震災1周年シンポジウム「これからの震災対策・防災教育を考える ~東日本大震災を福岡の震災対策に活かすために~」
http://www.fukuoka-u.ac.jp/press/12/02/24113724.html
日時:2012年3月20日 14:00-16:30(開場13:30)
会場:福岡市役所15階講堂(福岡市中央区天神1-8-1)
参加費:無料(事前申し込み制,先着150名)
主催:福岡大学 福岡・東アジア・地域共生研究所,福岡市,福岡市社会福祉協議会

◆第57回 風に関するシンポジウム
http://www.jawe.jp/conference/conference.html
日時:2012年3月21日 9:30-17:00
会場:日本学術会議5階会議室(5A1・2)(東京都港区六本木7-22-34)
参加費:無料
主催:日本学術会議農学委員会農業生産環境工学分科会,第57回風に関するシンポジウム開催17学会

◆「東日本大震災被災地復興プロジェクト研究」報告会
http://www.kaiyodai.ac.jp/event/1101/16664.html
日時:2012年3月21日 13:00-17:15
会場:東京海洋大学品川キャンパス 白鷹館2階多目的スペース1
参加費:無料
主催:東京海洋大学

◆第10回 熊本大学沿岸域環境科学教育研究センター講演会「沿岸域環境科学の最前線-基礎研究から保全・再生・防災まで-」
http://www.kumamoto-u.ac.jp/whatsnew/event/event1559.html
日時:2012年3月22日 13:00-17:00
会場:熊本大学工学部百周年記念館(黒髪南地区 21番の建物)(熊本市黒髪2-39-1)
参加費:無料(定員160名)
主催:熊本大学

◆立命館大学社会システム研究所公開フォーラム「震災からの復興とまちづくり」-陸前高田の現状をふまえ、何ができるか、必要か-東日本大震災復興のための『私たちの提案』採択プロジェクト
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/ssrc/pdf/20120322.pdf
日時:2012年3月22日 13:30-17:00(復興支援活動パネル展示,東北物産展示販売 11:30-13:15)
会場:立命館大学びわこ・くさつキャンパス ローム記念館5階大会議室
参加費:無料
主催:立命館大学社会システム研究所

◆名古屋大学地震火山研究センター 2011年度年次報告会
http://www.seis.nagoya-u.ac.jp/EVENT/20120323nenji/nenji_2011.pdf
日時:2012年3月23日 13:00-17:15
会場:名古屋大学環境総合館レクチャーホール(環境総合館1F)
参加費:無料
主催:名古屋大学大学院環境学研究科 地震火山研究センター

◆震災・原発問題福島シンポジウム
http://jspe.gr.jp/fukushima
日時:3月24日 13:15-17:15(開場12:45),25日9:00-17:00
会場:コラッセふくしま5階研修室(JR福島駅西口から徒歩5分)
参加費:事前申し込み制 24日午後500円 懇談会4000円,25日午前500円 午後500円
主催:経済理論学会,経済地理学会,日本地域経済学会,基礎経済科学研究所

◆日本オペレーションズ・リサーチ学会 第67回シンポジウム「災害対処の施策とOR」
http://www.orsj.or.jp/activity/symposium.html
日時:2012年3月26日 13:00-17:40
会場:防衛大学校 総合情報図書館AVホール
参加費:事前振込み参加費 正・賛助会員3,000円,学生会員1,000円,非会員4,000円(振込み期限 3月10日) *会員の方はOR誌1月号綴込みの振替用紙にてお振込ください.
当日申し込み参加費 正・賛助会員4,000円  学生会員1,000円,非会員5,000円 学生:1,000円 (非会員で学生の方は,当日受付にて学生証提示が必要となります.)
主催:社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会

◆第22回ICUSオープンレクチャ「復興を俯瞰して考える」
http://icus.iis.u-tokyo.ac.jp/news/22-OL.pdf
日時:2012年4月16日 13:30-17:30(開場13:00)
会場:東京大学駒場リサーチキャンパス(東京大学生産技術研究所) An棟2Fコンベンションホール
参加費:無料(事前申し込み制,定員200名,終了後意見交換会1,000円)
主催:東京大学生産技術研究所都市基盤安全工学国際研究センター

◆第49回海中海底工学フォーラム
http://underwater.iis.u-tokyo.ac.jp/forum/Welcome.html
日時:2012年4月20日 13:00-17:00
会場:東京大学生産技術研究所 An棟 2Fコンベンションホール「ハリコット」(目黒区駒場4-6-1)
参加費:無料(事前申し込み制,4月13日締切,懇談会費3,000円)
主催:海中海底工学フォーラム運営委員会

◆第5回ジオパーク国際ユネスコ会議
http://www.geoparks2012.com/jp/index.html
日時:2012年5月12日-15日
会場:島原復興アリーナ(長崎県島原市平成町1-2)
参加費:参加者40,000円,同伴者25,000円(通常参加登録締切日4月12日)
主催:島原半島ジオパーク推進連絡協議会,世界ジオパークネットワーク(GGN)

◆第6回地域防災防犯展
http://www.exhibitiontech.com/bosai/index.shtml
日時:2012年6月7日 10:00-17:00 8日 10:00-16:00
会場:インテックス大阪(大阪府大阪市住之江区南港北1-5-102)
参加費:無料
主催:社団法人 大阪国際見本市委員会

新刊情報  最近出版された災害・防災関連図書を紹介します.

★再び、立ち上がる! 河北新報社、東日本大震災の記録
【著者】河北新報社編集局
【発行者】筑摩書房
【発行年月日】2012/2/11
【価格】\1,575     【ISBN】9784480818331

★あと少しの支援があれば―東日本大震災 障がい者の被災と避難の記録
【著者】中村雅彦
【発行者】ジアース教育新社
【発行年月日】2012/2/20
【価格】\1,470     【ISBN】9784863711761

★平成二十三年三陸大津波 被災地巡礼
【著者】名村栄治
【発行者】(仙台)創栄出版;星雲社〔発売〕
【発行年月日】2012/2/10
【価格】\1,600     【ISBN】9784434164316

★検証 東日本大震災
【著者】関西大学
【発行者】(京都)ミネルヴァ書房
【発行年月日】2012/2/10
【価格】\3,990     【ISBN】9784623062300

★大震災と歴史資料保存―阪神・淡路大震災から東日本大震災へ
【著者】奥村弘
【発行者】吉川弘文館
【発行年月日】2012/2/10
【価格】\3,360     【ISBN】9784642038102

★震災1年全記録―大津波、原発事故、復興への歩み
【著者】朝日新聞社
【発行者】朝日新聞出版
【発行年月日】2012/2/29
【価格】\1,575     【ISBN】9784022509345

☆寛政四年子正月 島原地変記
【著者】神代古文書勉強会
【発行者】(名古屋)ブイツーソリューション;星雲社〔発売〕
【発行年月日】2012/1/20
【価格】\2,000     【ISBN】9784434163319

防災コラム <防災科学の基礎知識>

第二十六回 津波の危険への対応-災害経験の何を忘れないようにするか-

 災害を引き起こす自然事象には,作用する場所が土地の条件によって限定されるものと,限定は受けず広域的に作用する性質ものとがあります.地震動や強風は空間的にあまねく作用する性質の自然力です.これに対し津波や洪水などの水災害事象(水面がある)の作用域は,ある高さ(標高・比高)までのところに限定されます.つまり,地震の揺れは避けることはできないが,津波は避けることが可能だということです.

場所を選べば避け得る,かわし得る災害は,避けてかわすようにするのが,安全をはかる場合の第一原則です.津波の場合,人命危害力・物的破壊力はきわめて強大なので,その危険が大きい海岸域では,ある標高以上の海岸低地・高地に立地することが疑いもない基本要件です.ただし到達限界(危険域)を線引きするのは容易ではありませんが,過去の大津波の経験(最大到達高20~30m,広い海岸平野では5~10m程度)が判定の一基準になるでしょう.津波の性質を考えると,保全対象の種類に応じて,これにある程度の安全率を見込まねばなりません.

危険域を避けるとはいっても,防災だけでは社会は成り立っていかないので,それを利用せざるを得ません.とくに,水産業関連や港湾利用の施設などは立地が不可避です.また,日々の社会生活や経済活動を考えれば,海岸低地の一般利用が優先になるのはやむを得ないかもしれません.しかし,巨大地震が反復する海溝に直面する海岸低地では大津波の来襲を繰り返し受けることは,すべての災害の中で最も確実性の高いといえる現象なのです.

氾濫を頻繁に起こす大河川の流域に大雨が降ったとしても,まさかこの地区で堤防が切れるとは,と思っても不当ではありません.しかし海溝型巨大地震が起こったら,これに直面する海岸にはくまなく高い津波が押し寄せます.まさ
かこの海岸にはということはあり得ません.たとえM9の地震は想定外であったとしても,大津波の襲来は想定内でなければなりません.

1960年チリ津波後の急速な経済成長期に,東北地方太平洋岸の低地に市街地が著しく拡大しました.たとえば最大の被害を被った石巻市の位置する旧北上川下流平野では,1933年昭和津波時には広大な荒地や砂浜であったところが完全に市街地や商工業用地に変貌していました.たとえ避難の態勢を高めていたとしても,大きな市街地・集落ではある割合で人の被害が出るのはほぼ不可避です.2011年津波では人的被害率は浸水域人口(54万人)の3.8%,繰り返し大津波被害を被り危険意識の高かったはずの三陸リアス海岸域に限ると6%でした.人は避難できるとしても建物の破壊は避け得ず,市街地は壊滅します.現在直面している復興の困難は専らこれに起因しています.

災害は忘れたころにやってくる,という言葉どおりに,起こった災害を忘れないようにするのは必要ですが,一体何を忘れないように,何を風化させないようにすべきでしょうか.被災の実態や被災後の苦難の状況を伝え,助け合いの
重要性を説くだけに止めず,その教訓を次の災害の発生防止という防災の基本的な目的に役立つようにすることが望まれます.災害の記録を記念碑的に残すだけでは不十分です.大きな被害が生じたということは,対応に何らかの不
備・欠陥があったことを示します(これを問うのを避ける自粛的ムードが世間にあるとしたら危険なことです).津波災害の場合には,危険地の利用・居住,危険意識の低さが被害発生の基礎要因です.このことには関連科学分野にも大きな責任があります.津波防波堤などハード施設の限界は明らかに示されました.避難の準備態勢だけでは不十分でした.以前の街を蘇らせるということは,再び大災害を招きます.忘れてならないのは土地の危険性であり,その利用を続ける場合(続けていた場合も),自らの判断で大きなリスクを受け入れているということの明確な認識です.危険地利用を抑制して被害ポテンシャルを可能な限り低くする継続的な努力が求められます.
(水谷 武司)

自然災害情報室からのお知らせ

◆主要災害調査 第48号 東日本大震災調査報告の印刷版が刊行されました.

現在,印刷版を配布中です.まだ残部がございますので,ご希望の方は下記pdfに必要事項をご記入の上,FAXにてお申し込みください.
刊行物貸出・配布申込書

編集後記

◆今号は東日本大震災をテーマにしました.もう一年,まだ一年という気持ちです.皆様はこの一年どのように過ごされましたか?

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