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メールマガジン「自然災害情報の収集・発信の現場から」

メルマガ「自然災害情報の収集・発信の現場から」No.12(2011年01月07日発行)

◆あけましておめでとうございます.本年も当メールマガジン「自然災害情報の収集・発信の現場から」をよろしくお願いいたします.

◆今年は年始から,豪雪で交通マヒや雪崩が発生しました.山陰豪雪ではtwitterが活躍し,雪の情報を共有したようです.
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110107k0000m040047000c.html
ハッシュタグは#sanin_snowです.行政も活用したということで,今後の局地的な災害時の情報の活用例になるのではないでしょうか.この連休も冷え込みは厳しく,積雪もあるようです.論文提出などを控えている方もいるかと思います.皆様体調管理も含め十分お気を付けください.

◆メルマガ担当者の都合により,先月号で予告した発行日より早い,7日発行となり,申し訳ございません.今号の特集は「阪神・淡路大震災」です.発生から16年が経過した阪神・淡路大震災を改めて振り返る,そのような主旨で特集を組みました.イベント情報にも阪神・淡路関連の情報もあります.是非ご覧ください.

★このメールマガジンはご自由にご転送ください.災害研究や防災に関心のある方々との情報交換の場にしたいと考えております.セミナー・シンポジウム などイベント情報,本や論文の紹介と書評など,読者の皆様に役立つ情報はできる限り掲載しますので,ぜひ情報をお寄せいただきたいと思います. < dil_melmaga@bosai.go.jp >までお願いします.

CONTENTS

災害発生地の今昔 <阪神・淡路大震災その2~野島断層保存館>

今回は阪神・淡路大震災の地震断層である,野島断層とその保存館について取り上げます.

兵庫県淡路島西部を貫く野島断層(北淡活動セグメント)は六甲起震断層の一部の長さ21kmの逆断層成分を持った,右横ずれ断層です.平均活動間隔は2300年といわれ,最新活動は1995年1月17日,最大変位量は上下1.2m,横ずれ2.1m,長さ9kmでした.このうち淡路島北部の淡路市小倉地区の185m部分は1998年7月31日に国指定天然記念物となり,北淡震災記念公園内の野島断層保存館で保存されています.

保存館がある小倉地区での平均変位量は上下0.45m,横1.3mでした.このずれは,保存館の野島断層を通して体感することができます.何気ない段差とずれですが,建造物上に走る段差をみると,1mにも満たない上下動が非常に大きな影響をもたらすことが分かります.断層を保存している細長い建物の外には,お社(荒神様)があり,生垣のずれが建物内外ではっきりと感じられ,横ずれの規模が目で見てわかります.保存された断層の末端ではトレンチの断面を直接見ることが可能です.深さ2.5mのトレンチ内に立つと,はっきりと断層の様子が分かります.また液状化が発生している様子がみられ,過去に何度か地震が発生していたことが伺えます.

メモリアルハウスでは活断層の真横に建造されていた家屋内に入ることができます.震災体験館では阪神・淡路大震災の揺れを当時の音とともに体験するコーナーがあり,震災時の地震の凄まじさが目と体の両方で体験できます.

また,この保存館で何より重要なものは「語りべ」です.これは阪神・淡路大震災を体験した方々が地震体験を後世に残すために行われている活動です.今回,案内をしていただいた米山副館長も語りべのおひとりで,当時北淡町の消
防団員として,町内の救出活動に当たられた方です.震災発生時のこと,救出活動のことやご家族の避難所生活の様子をお話してくださいました.その話しぶりから,当時の様子を克明に想像することができました.

今回強く感じたのは,野島断層保存館は自然の残す災害履歴と災害体験の両方を保存している場所ということです.自然の持つ力のダイナミクスさ,人間社会生活の破壊とその復興を強く感じられる場所です.
(鈴木 比奈子)

北淡震災記念公園 野島断層保存館
 開館時間:9:00~17:00
 休館日:1月~11月は無休(12月下旬に臨時休館あり)
 入館料:大人700円,中・高生300円,小学生250円

2012年2月に起きた主な自然災害 & トピック

特集 阪神・淡路大震災

◆1月17日で兵庫県南部地震いわゆる阪神・淡路大震災が発生してから16年目です.震災後に生まれた子ども達の中には高校生になる世代もいるのではないでしょうか?今回はその阪神・淡路大震災に関連する情報を新しく調べる人が使えるようなサイトや場所を取り上げてみました.

◆災害を追体験できる施設,場所
◆災害情報を提供している場所

図書館探訪―災害資料を訪ねて― (その4) <(財)ひょうご震災記念21世紀研究機構 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 資料室>

今回は兵庫県神戸市にある(財)ひょうご震災記念21世紀研究機構 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 資料室を訪ねました.

JR灘駅から徒歩12分,HAT神戸の一角,巨大な7階建ての2つのビルに人と防災未来センターがあり,資料室は西館5階にあります.ここでは4名の資料専門員の方が阪神・淡路大震災や災害に関する資料収集とレファレンスを行っています.

人と防災未来センター 震災資料の収集・保存事業の経緯概略(HPより一部抜粋)

震災資料の収集は,平成7年10月から,(財)21世紀ひょうご創造協会によって,「震災とその復興に関する資料・記録の収集・保存事業」として収集事業が開始されました.平成10年4月以降は,(財)阪神・淡路大震災記念協会がその事業を引き継ぎ,平成12年6月から,約2年間にわたり,兵庫県により大規模な震災資料の調査事業が行われNPO,各種団体・組合,復興公営住宅,事業所,学校,まちづくり協議会等を訪問して,ビラ,チラシ,ノート,メモ,写真,避難所で使用された物などの「生の」資料,いわゆる一次資料(原資料)を中心に収集し,引き継いだ資料を含め約16万点の資料が収集されました.平成14年4月に,阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センターが開館し,それまでに収集された震災資料は,センター資料室で保存・活用等を行うこととなりました.

★資料室で行っているサービス
蔵書内容

阪神・淡路大震災に関する震災資料をコレクションしており,二次資料とよばれる図書類はもちろんのこと,一次資料とよばれる実物資料が大量にあるのが特徴です.

また,2010年1月には子どもが防災ゲームなどで遊べる「ぼうさいみらい子ども文庫」が資料室内に寄贈され,オープンしました。

★HP内コンテンツ
★利用について

人と未来防災センターの展示フロア(2~4階)は有料ですが,資料室(5階)は無料でご利用いただけます.

★データ 人と防災未来センター 資料室
★雑感

資料室では地元自治体や学校の資料など,他地域では入手できない貴重な資料を拝見し,被災地の資料収集力を改めて実感しました.

実物資料が保管されている収蔵庫にも案内していただきました.様々な形態の資料があり,保存自体も大変そうですが,展示物を見ていると,現物を将来に残す重要さを実感します.

当時を描いた絵など,今も新しい資料が生まれる一方,ようやっと気持ちの整理がついて,大事に取っておいた当時の資料を寄贈される被災者が今もいらっしゃるそうです.

展示フロアは震災の映像からスタートします.初めて見る方には衝撃的ですが,展示資料の傍には大勢のボランティアの方が立たれ,来館者に解説されています. 震災の記憶や記録を後世に伝え,防災に役立てて欲しいという思いが伝わってきました.
(堀田 弥生)

読者からの情報提供コーナー

◆1.17ひょうごメモリアルウォーク2011の参加者募集について
       (兵庫県企画県民部防災企画局復興支援課からの情報提供)

阪神・淡路大震災から16周年を迎える2011年1月17日(月)に,交通機関
が途絶した大震災時の追体験を行い,風化しがちな防災意識を新たにするとと
もに,来るべき災害に備えるため,震災モニュメント巡りや緊急時の避難路,
救援路として整備されている山手幹線等を歩く「1.17ひょうごメモリアルウ
ォーク2011」を実施します.多くのご参加をお待ちしています.
http://www.19950117hyogo.jp/gathering/index.htm

日時:2011年1月17日(月)
(1)メモリアルウォーク:受付7:30~
(コースによって出発時間が異なります)
(2)ゴール会場での催し:10:30~17:00
主催:ひょうご安全の日推進県民会議〔会長(兵庫県知事)井戸 敏三〕
参加費:無料
プログラム:
(1)メモリアルウォーク
阪神・淡路大震災時を思い起こしながら緊急時の避難路等を歩き、風化しがち
な防災意識を新たにするとともに、震災の経験と教訓を次世代に伝える。

(2)ゴール会場での催し
1.1.17のつどい
会場:人と防災未来センター 慰霊のモニュメント前
(神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5-2)
内容:黙とう、献唱、1.17ひょうご安全の日宣言、献花など
2.交流ひろば・ステージ
会場:なぎさ公園(人と防災未来センター南側)
内容:防災啓発展示,炊き出し,ミニコンサートなど
3.防災訓練
会場:なぎさ公園
内容:参加型防災訓練、海上防災訓練の見学など

※雨天でも実施しますが,神戸市,芦屋市,西宮市に,暴風,大雨,大雪警報
が発令された場合は,催しを中止します.中止する場合は,ラジオ関西で午前
5:59及び午前7:59に中止する旨を放送するとともに,ひょうご安全の日公式サ
イト( http://www.19950117hyogo.jp )に掲示します.

申込方法:所定の参加申込書により,郵送またはFAXで下記7までお申し込
みください.ただし当日申込の場合は,所定の参加申込書により,各スタート
会場受付へお申し込みください.参加申込書は下記からダウンロードできます.
http://web.pref.hyogo.lg.jp/contents/000167480.pdf
申込締切:2011年1月17日(日)当日
※事前申込み(1月12日(水)まで)にご協力ください.

問い合わせ先:ひょうご安全の日推進県民会議事務局
〒650-8567 神戸市中央区下山手通5丁目10-1 兵庫県復興支援課内
電話 078-362-9984 FAX 078-362-4459・9876

学会・イベント情報

発行翌日からの開催のイベントもありますので,ご注意ください

◆2011年 復興・減災フォーラム
http://www.fukkou.net/research/symposium/20110108.html
日程:2011年1月8日(土)~10日(月・祝)
会場:8日(土)10:00~15:00 関西学院大学西宮上ケ原キャンパス F号館102号教室
   9日(日)15:00~18:00関西学院会館 風の間
   10日(月)10:00~17:00 関西学院会館 レセプションホール
主催:関西学院大学災害復興制度研究所
共催:日本災害復興学会 (8~9日)
後援:朝日新聞社 (10日)
(11号掲載)

◆地震防災フォーラム2011-最新の地震予知研究-
http://ceos.dpri.kyoto-u.ac.jp/information/20110111/index.html
日時:平成23年1月11日(火)13:30~16:30
場所:建設交流館グリーンホール(大阪市西区立売堀2-1-2)
主催:関西地震観測研究協議会(関震協)
参加費:一般2,000円(資料付),学生は無料(資料代別途1,000円)
懇親会参加費:2,000 円
お申込み・お問合せ先:関西地震観測研究協議会事務局 担当:溝上
氏名/所属/電話番号/FAX番号/E-Mailアドレスをご記入の上,E-Mail もしくはFAXにてお申込み・お問合せ下さい.
E-Mail: mizokami@geor.or.jp <@を半角にしてください>
FAX: 06-6578-6254 
※当日申込みも承ります.※当日現金払いも可能です.

プログラム :
13:30~13:40 開会挨拶 大阪工業大学 教授 堀家正則
13:40~14:00 関西地震観測研究協議会2010年活動報告 事務局
14:00~15:00 南海トラフ巨大地震研究の最前線 -どこまで解ってきたのか,
     備えは大丈夫か?-  独立行政法人海洋研究開発機構 金田義行
15:00~15:20 休  憩
15:20~16:20 関西を襲う次の内陸地震はどこだ? 京都大学防災研究所教授
       飯尾能久
16:20~16:30 閉会挨拶 京都大学原子炉実験所 准教授 上林宏敏
17:00~19:00 懇親会((財)地域地盤環境研究所 大阪市西区立売堀4-3-2)

◆「しんじゅく耐震フォーラム2011」
http://www.city.shinjuku.lg.jp/anzen/seibi01_001004.html

日時:2011年1月16日(日) 10:00~15:00(開場 9:30)
会場:新宿コズミックセンター 新宿区大久保3-1-2
共催:新宿区、新宿区耐震補強推進協議会
開催内容:
・防災とボランティア週間シンポジウム 10:00~11:30
「あなたのまちの防災活動」 新宿区内の地域防災活動の取り組みを人気お笑
いコンビ ダイノジが紹介します。
・無料耐震相談会
・新宿区各種支援制度等の紹介(耐震化支援事業など)
・防災対策情報(防災用品、避難所体験など)
・スタンプラリー
・非常食試食
・けむりハウス体験
・起震車・はしご車乗車体験

◆砂防学会特別シンポジウム「深層崩壊を考える」
http://www.jsece.or.jp/news/2010/201011-4.pdf
日時:2011年1月18日(火)13:30~17:00
場所:東京大学 弥生講堂
   東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部内
主催:(社)砂防学会
後援:(社)日本地すべり学会(予定),(社)地盤工学会(予定),日本災害情報学会(予定),(社)全国治水砂防協会(予定),(財)砂防・地すべり技術センター(予定),(財)砂防フロンティア整備推進機構(予定)
事前申込み:シンポジウム・意見交換会とも不要.
問い合わせ先:東京農工大学大学院農学研究院 石川 芳治
E-mail : y_ishi@cc.tuat.ac.jp <@を半角にしてください>
FAX : 042-367-5826(11号掲載)

◆平成22年度防災シンポジウム
http://www.city.kawasaki.jp/event/info7831/index.html
川崎市では,「防災とボランティアの日」及び「防災とボランティア週間」にちなんで,平成22年度防災シンポジウムを開催します.
「自助・共助について考える~地域の防災と身近な減災対策~」
第1部 講演 川崎市危機管理アドバイザー大貫啓行氏による「家族と地域の防災」をテーマとした共助について
第2部 講演 川崎市防災対策検討委員会委員長(東京大学生産技術研究所都市基盤安全工学国際研究センター長)工学博士の目黒公郎教授による「身近な減災対策」をテーマとした自助について

日時:2011年1月25日(火)14:00~16:10(13:30開場)
会場:川崎市総合福祉センター(エポックなかはら)大ホール
川崎市中原区上小田中6-22-5 JR南武線「武蔵中原」駅前(連絡通路あり)
費用:無料
参加:自由

◆第7回国際沿岸防災ワークショップ ~津波災害からの復旧・復興とこれからの対策~
http://www.pari.go.jp/information/event/h32d/10_p1217/ws7_20110126.html
本ワークショップでは,アジア・太平洋諸国の津波の被災国などから実務者,
有識者を招聘し,国内および海外におけるこれまでの津波災害や被災後の復興
や防災の取り組みの紹介を通じて,世界の津波防災力の向上を目指して,災害
からの復興を含めた今後起こりうる津波災害への対応を議論します.特に今回
は,行政の防災担当者などによる防災実務などの紹介を含めています.
日時:2011年1月26日(水)10:00~17:00(受付9:30~),同27日(木)9:30~17:00(受付9:00~)
場所:コクヨホール(品川駅港南口から徒歩1分)東京都港区港南1-8-35
会議言語:日本語,英語 ただし、日英・英日同時通訳あり
主催:国土交通省港湾局,(独)港湾空港技術研究所,(財)沿岸技術研究センター
連絡先:
○ 参加申込関係
(財)沿岸技術研究センター 企画部 小濱,荒木
TEL:03-3234-5862 FAX:03-3234-5877
なお、準備の都合上、取材の申込につきましては、1月14日(金)までに,(財)沿岸技術研究センターホームページ http://www.cdit.or.jp/ より参加申込をお願い致します。

◆地震防災フロンティア研究センターシンポジウム ~阪神・淡路大震災を今の災害に生かす~(前号掲載)
http://www.bosai.go.jp/koho/event/20110127_edm.pdf
日時:平成23年1月27日(木)(13:00 ~ 17:00)及び28日(9:30 ~ 13:30)
会場:よみうり神戸ホール(神戸市中央区栄町通1-2-10 読売神戸ビル2階)
主催:(独)防災科学技術研究所地震防災フロンティア研究センター
後援:公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構
参加費 : 無料.
問い合わせ
(独)防災科学技術研究所地震防災フロンティア研究センター
塩飽(しわく)・矢田まで
TEL:078-262-5525 E-Mail:sympo@edm.bosai.go.jp <@を半角にしてください>

◆静岡県 防災講演会「避難所の運営から得た教訓」
http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/topics/110228bosyu.pdf
静岡県では,東海地震発生に備え,必要な防災知識を身に付け,自主防災組織の課題と活性化の方策について演習を交えて学び,組織の活性化に必要な技術を修得し,地域の防災リーダーとしての果たす役割について自覚を高めるため,「静岡県地域防災力強化人材育成講座」を実施しています.この講座の中で,中溝 茂雄 氏 神戸市立長田中学校校長を講師に,「避難所の運営から得た教訓」をテーマに講演があります.学校が,突然に避難所となり,食料・飲料水の確保,トイレの掃除,外国人・高齢者の対応などの指揮を執り,ご苦労された体験をお話していただきます.この講演は,公開で行いますので,県民の皆さんの御参加をお待ちしています.

テーマ:「避難所の運営から得た教訓」
講師: 中溝茂雄(なかみぞ しげお)氏 神戸市立長田中学校校長.
日時:2011年1月28日(金)13:30~15:00
会場:静岡県地震防災センター 「ないふるホール」
〒420-0042 静岡市葵区駒形通5丁目9番1号 TEL:054-251-7100
http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/center/access.htm
※ 駐車場がありませんので,公共交通機関等を御利用ください.
対象:どなたでも受講できますが,事前に電話・FAX等にてお申し込みください.定員になり次第,受付は終了とさせていただきます.

◆第15回「震災対策技術展 横浜」
http://www.exhibitiontech.com/etec/
開 催 日:2011年2月3日(木)~2月4日(金)10:00~17:00
会  場:パシフィコ横浜 展示ホールB/アネックスホール
開催内容:展示会/シンポジウム・セミナー/震災対策講演会
参加費用:¥1,000(招待状持参者は無料.アンケート登録のみ)出展者には,特別招待状を必要枚数無償配布.関係者には,主催者より特別招待状を配布.
主  催:第15回「震災対策技術展」横浜実行委員会

◆防災教育セミナー「親子で学ぶ防災教室」
https://www.nhk.or.jp/kobe/event/318/index.html
物語「稲むらの火」のモデルとして知られ安政南海地震の津波から住民を救い,復興事業に尽くした浜口儀兵衛の伝記が,2011年度から小学5年生の「国語」の一部教科書に64年ぶりに防災の教材として掲載されることになりました.
第1部では,この機会を捉え「稲むらの火」をテーマにした人形劇を上演し,親子で防災について考えてもらいます。また、第2部は、防災について楽しく学ぶミニ講座,第3部では,NHK気象キャスター 半井小絵さんから,気象と防災の関係,気象予報の裏話などをわかりやすくお伝えします.

日時:2011年2月19日(土)13:30~15:45(開場13:00)
会場:NHK神戸放送局1階オープンスタジオ「トアステーション」
神戸市中央区中山手通2-24-7 TEL:078-252-5000
交通:三宮、または元町駅から徒歩10分
主催:NHK神戸放送局 、神戸新聞社、阪神淡路大震災記念 人と防災未来センター、兵庫県、ひょうご安全の日推進県民会議
開催内容:
[第1部]人形劇「稲むらの火」 13:30~14:10(40分)出演/NPO法人 人形劇プロジェクト「稲むらの火」
[第2部]防災ミニ講座 14:15~14:35(20分)講師/奥村与志弘(人と防災未来センター主任研究員)
[第3部]特別講演「親子で学ぶ防災教室~気象が知らせるSOS~」14:35~15:45(70分) 講師/半井小絵(気象予報士、NHK気象キャスター)
参加対象:小学生とその保護者 約50組
参加申込方法:入場無料 参加ご希望の方は、上記のURLをご覧ください。
締切:2011年1月31日[必着]
問い合わせ:NHK神戸放送局 TEL:078-252-5000(平日9:30~18:00)

◆防災科学技術研究所第7回成果発表会 ―防災研究 5年間の総括―
http://www.bosai.go.jp/happyou.html
日時:2011年2月25日(金)13:00~17:55
場所:東京国際フォーラム・B5ホール
主催:防災科学技術研究所(11号掲載)

◆2010年度防災教育チャレンジプランワークショップ
http://www.bosai-study.net/houkoku2010/wsinfo.html
日時:2011年2月26日(土)10:00 ~ 17:00(受付9:00~)<予定>
会場:有明の丘基幹的広域防災拠点施設(東京都江東区有明2丁目)
主催:防災教育チャレンジプラン実行委員会,内閣府(防災担当)
参加費:無料
申込方法:会場への入場は事前登録制になっております.以下ホームページ上の参加申込みフォームからお申込みください.
参加申込みフォーム ⇒ https://www.bosai-study.net/m_form0226/
<事前登録受付:2011年2月22日(火)まで>
問い合わせ先:防災教育チャレンジプラン実行委員会事務局
E-mail:cpinfo2865@bosai-study.net<@を半角にしてください>FAX : 03-3589-1703

◆防災研究フォーラム第9回シンポジウム 「防災科学技術による国際貢献を考える」
http://dprf.jp/sympo/20110312/index.html
日時:2011年3月12日(土)10:30~17:40
場所:東京大学情報学環 福武ホール・ラーニングシアター
主催:防災研究フォーラム (11号掲載)

新刊情報  最近出版された災害・防災関連図書を紹介します.

★石と人間の歴史 - 地の恵みと文化(中公新書)  【著者】蟹澤聰史
【発行者】中央公論新社  【発行年月】2010.11
【価格】¥861 (税込)    【ISBN】9784121020819

★災害と福祉文化 (新・福祉文化シリーズ 4)   【編者】渡邊豊
【発行者】明石書店  【発行年月】2010.11
【価格】2200円    【ISBN】9784750332970

★地盤環境工学  【著者】嘉門雅史, 大嶺聖
【発行者】共立出版  【発行年月】2010.11
【価格】¥3,150 (税込)    【ISBN】9784320074293

★社会的共通資本としての川  【編者】宇沢弘文, 大熊孝
【発行者】東京大学出版会  【発行年月】2010.11
【価格】¥5,040 (税込)    【ISBN】9784130302517

★日本地方地質誌 1 北海道地方  【著者】日本地質学会
【発行者】朝倉書店  【発行年月】2010.11
【価格】¥27,300 (税込)    【ISBN】9784254167818

★フィールドで学ぶ気象学 (気象ブックス)【著者】土器屋由紀子, 森島済
【発行者】成山堂書店  【発行年月】2010.11.18
【価格】¥1,890 (税込)    【ISBN】9784425553310

★浅間山大噴火の爪痕・天明三年浅間災害遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」075)
【著者】関俊明
【発行者】新泉社  【発行年月】2010.12.1
【価格】¥1,575 (税込)    【ISBN】9784787710451

★関東の地盤 地盤情報データベース付 2010年度版
【編・製作】地盤工学会関東支部
【発行者】地盤工学会 【発売】丸善  【発行年月】2010.12.1
【価格】¥25,200 (税込)    【ISBN】9784886440853

★自然と共生した流域圏・都市の再生―流域圏から都市・地域環境の再生を考
える 【編著者】ワークショップ「自然と共生した流域圏・都市の再生」実行
委員会 【監修】丹保憲仁
【発行者】技報堂出版  【発行年月】2010.12
【価格】¥2,940 (税込)    【ISBN】9784765517744

★地質のフィールド解析法 (サイエンス・セレクション・シリーズ 6)
【著者】青野宏美
【発行者】近未来社  【発行年月】2010.12.15
【価格】¥2,500 (税込)    【ISBN】9784906431366

★貯水池周辺の地すべり調査と対策 (改訂新版)
【編著者】国土技術研究センター
【発行者】古今書院  【発行年月】2010.12.20
【価格】8,400円(税込)    【ISBN】9784772252515

★日本の断層マップ 【共編著】小坂和夫, 金折裕司, 千木良雅弘, 吉田鎮男
【発行者】培風館  【発行年月】2010.12.15
【価格】¥33,600 (税込)    【ISBN】9784563049508

防災コラム <防災科学の基礎知識>

第十二回 諸外国で著しい種類の自然災害

日本列島はプレート沈み込み境界にある起伏の大きい島弧であり,寒帯前線帯が季節的に南北振動する緯度帯に属し,台風の来襲する大陸東岸に位置するので,ほぼ総ての自然災害が起こっています.しかし,大陸や乾燥地帯ではないこともあって,あまり著しくない災害もいくつかあります.

猛暑が続いた2010年夏,ロシアの中央部・西部において広範囲に森林火災が発生し,土中の泥炭にも燃え移り,鎮火するのに1ヶ月半近くかかりました.これにより多数の村落が焼失し,モスクワは有害な煙に覆われて死亡率が2倍にもなりました.このような森林火災(Wild Fire)は,雨の少ない大陸諸国を中心に大規模に発生し大きな被害をもたらしています.20世紀中の自然災害被害額(国連統計)では,森林火災が地震・洪水・暴風雨につぐ大きさになっています.1996年のモンゴルにおける森林火災の被害額は同国のGDPの200%にもなりました.熱帯雨林地帯でも乱開発が主原因となって乾季に大規模な森林火災が発生しています.1997年の12月にスマトラとボルネオで発生した森林火災
は翌年の4月まで続いて10万km2が焼失し,被害額は170億ドルにも達しました.インドネシア・マレーシア・シンガポールは煙に覆われ大きな障害・混乱が生じました.アメリカでは雨の少ないロッキー山地域を中心に,大規模な森林火
災が世界で最も頻繁に起こっています.

アメリカでは竜巻(記録されたもの)が,発生の回数および強さにおいて世界で飛びぬけて最大です.年平均発生個数はおよそ1,000,強さがF2(considerable damage) 以上の個数は約200です.一方アメリカ以外の地域におけるF2以上の竜巻は年に10個程度です.アメリカにおける竜巻による死者数は1930~40年代には年200人ほどでしたが,探知・警報システムの整備などにより90年代には年60人程度にまで減少しています.発生が多いのは中央大平原ですが,ここには東西に走る山地がないため,メキシコ湾からの暖かい気流とカナダからの冷たい気流がまともにぶつかって強い竜巻が頻繁に発生するとされています.

ヨーロッパにおける大きな暴風雨被害は,冬季に発達するアイスランド低気圧により生じています.黒潮とならぶ優勢な暖流のメキシコ湾流は,アメリカ東岸に沿って北上し大西洋北端にまで達しています.北極圏から流れ出す寒気流はこの暖かい海水から熱と水蒸気を得てアイスランド付近で強い低気圧を発達させます.この低気圧はヨーロッパに向かって南東に進行するので,北海では冬のほぼ半年の間風波が高く荒れます.北海に入ったアイスランド低気圧は台風並みに発達して北海沿岸域に,台風ほど頻繁ではないものの,大きな強風・高潮被害をもたらしています1953年2月にはオランダを中心に2,000人を超える死者が,1962年2月にはドイツを中心に約400人の死者がでました.

河川洪水は世界的な災害ですがその様相には地域差があり,大陸では河川の勾配が非常にゆるやかで流域面積が大きいため,洪水の進行および水位の変化はゆっくりとしています.また日本のような堆積平野ではなく主として構造平野であり,河道部が最も低い掘り込み河川が多いので,氾濫域は河道周辺に流量に応じて広がり,浸水期間は長く何十日もかけて浸水域が下流に移動していきます.

降雹の年平均日数は日本では多いところで2日程度ですが,アフリカや南米の熱帯高地では100日に達するところがあります.砂漠化(植生の減少・土地の乾燥化)は,現在の砂漠の周辺域で進行しており,これに伴う砂嵐,塩害,干
ばつなどはこの地域で激しくなっています.冷夏による大きな被害は日本および朝鮮半島にほぼ限られており,この災害を表現する英語はありません.低温の災害では,冬の寒波による被害が大陸諸国では頻繁に起こっています.夏の熱波も大きな被害をもたらしています.
(水谷 武司)

自然災害情報室からのお知らせ

◆次号,第13号は2月8日(火)発行,第14号は3月8日(火)発行の予定です.第13号に情報・告知等の掲載をご希望される方は,1月31日までにご連絡くださいますようお願い申し上げます.

◆情報の提供
自然災害情報室では災害写真をWebサイトで公開し、防災教育や災害研究目的の方に無償で提供する取り組みを行なっており、趣旨にご賛同いただける方からの写真提供を募っています。防災研究者の方や,自ら撮影された災害写真をお持ちの方々からのご提供をお待ちしています.

編集後記

第12号はいかがでしたでしょうか?今回の特集を組んでいて,感じたのは「天災は忘れたころにやってくる」.まさにこれに尽きると思います.災害を伝えることのむずかしさ,とりわけ現代社会ではどう伝えていくのか,これは当分の課題であるかと感じました.

「天災は忘れたころにやってくる」この言葉を残したといわれる寺田寅彦の全集は自然災害情報室にも保管しています.防災科研の前身国立防災科学技術センター初代センター長であり,和達-ベニオフ面(深発地震面)を発見した和
達清夫先生の蔵書だったものです.是非,ご覧ください.

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