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メールマガジン「自然災害情報の収集・発信の現場から」

メルマガ「自然災害情報の収集・発信の現場から」No10.(2010年11月05日発行)

◆急速に寒くなりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか? 近頃は暑さがずっと続いたり,豪雨災害が頻発したり台風が大型化しています. 先月10月20日は奄美大島で豪雨災害がありました.

奄美市名瀬の10月20日の日降水量は622.0ミリ(※)だったそうです. 18日から20日の総降水量は715.5ミリ(※)で,この量は10月の平年月降水量 238.7ミリのおよそ3倍です.

10月20日奄美大島豪雨災害に関する被害状況は次の通りです.現在も住用町を 中心に187名の方が避難生活を余儀なくされています.
【被害状況】床上浸水:402棟,床下浸水:491棟,断水:5世帯,死者:2名, 軽傷:1名(11月1日12時現在)
【奄美市役所ホームページ http://www.city.amami.lg.jp/ 】
亡くなられた方のご冥福をお祈りします. ※10月21日鹿児島地方気象台・名瀬測候所発表「災害時気象資料」より

◆今号から「今月のひとこと」は「災害発生地の今昔」にリニューアルします. 特集はアンケートで要望が寄せられた,災害の動画を取りまとめました. それでは「自然災害情報の収集・発信の現場から」第10号をお送りします.

★このメールマガジンはご自由にご転送ください.災害研究や防災に関心のある方々との情報交換の場にしたいと考えております.セミナー・シンポジウム などイベント情報,本や論文の紹介と書評など,読者の皆様に役立つ情報はできる限り掲載しますので,ぜひ情報をお寄せいただきたいと思います. < dil_melmaga@bosai.go.jp >までお願いします.

☆☆★CONTENTS★☆☆

災害発生地の今昔 <阪神・淡路大震災~震災文庫>

 新しく始まるこのコラムは10月から自然災害情報室へ配属となった鈴木がお 届けいたします.今までに訪ねた災害発生地の今昔を書き綴りたいと思います. 未熟な部分はあるかと思いますが,よろしくお願いします.

 さて,今回から3回に分けて「阪神・淡路大震災」を取り上げたいと思いま す.第1回目は「神戸大学 震災文庫」を紹介します.

 今年で15年を迎えた1995年1月17日兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災). 発生当時,私は小学校2年生でした.東京に住んでいた私にとって印象的だっ たのは,朝テレビを点けたら阪神高速が倒れていたこと,神戸が燃えていたこ とと,通っていた小学校で翌日正午に学校全体で黙とうをしたことです. このように記憶がおぼろげであるため,これを機に現地へ行ってみました.

 神戸大学はJR六甲道・阪神御影・阪急六甲からバスで行きます. JR六甲道の駅前商店街は地震の影響で倒壊しました. 当時の様子は神戸大学震災文庫デジタルアーカイブスで見ることができます. 現在は復興をしており,そのような様子はありませんでしたが,JR六甲道駅前 の真新しい建物から六甲山へ向かって徐々に震災以前の建物が現れる様子をみ ると,建物の被害というのは建物強度とともに,地質によってこんなにも違う ものかと感じました.

 六甲山の山麓に立地する神戸大学は,地震による建物の被害は少なかったそ うです.震災文庫はそのような神戸大学附属図書館社会科学系図書館の一室に あります.阪神・淡路大震災に関するすべての資料を収集することを目的とし ており,図書,雑誌,新聞や地図のみならず,震災当時の炊き出しボランティ アに関するチラシや汚れもそのままの救護班腕章.そういった一次資料の収 集・保管も行っています.資料は震災文庫内であれば自由に閲覧することが可 能です.紙媒体の資料が非常に多く,閲覧者が見易いように整理されています.

 生々しい汚れのついた腕章や急いでコピーをしたようなボランティアのチラ シをみると,更に身近に地震直後のことが思い描けます. 資料を通して,災害当時あるいはその後の様子がイメージできました.
(鈴木 比奈子)

神戸大学 震災文庫
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/eqb/
開館日:平日11:00~17:00

2010年10月に起きた主な自然災害 & トピック

インドネシアの災害

特集 災害関連動画サイト紹介

◆今回の特集は,要望があった自然災害に関連する動画の紹介です. 火山,地震,土砂,洪水に関連する動画を取り上げています. このほかにも,様々な動画があると思います.ご存知の方は是非メールマガジンのアンケートページを通じてお知らせください(現在アンケートフォームは設置していません).

★雲仙普賢岳噴火の記録
 1990年10月から始まった雲仙岳の噴火記録映像.噴火記録映像,被害記録映像などが見ることができる.(視聴にはQuickTimeが必要です)
http://www.udmh.or.jp/video/index.html(雲仙岳災害記念館WEBSITEビデオライブラリー)

★耐震補強ありとなしの二つの住宅を同時に揺らす実験映像.
地震動は兵庫県南部地震(JR鷹取観測波)を基にしているため,兵庫県南部地震発生時の木造住宅(補強なし)の壊れ方がよくわかる.
http://www.bosai.go.jp/genba/movie/index.html(NIED E-ディフェンス実験映像)

★チリ地震津波ビデオ
 1960年5月24日高知県須崎港内で撮影された映像.(視聴にはQuickTimeが必要です)
http://sc1.cc.kochi-u.ac.jp/~mako-ok/nankaia/nankaiav.html(高知大岡村土研 南海地震に備える別館)

★東横山地すべりの映像
5月13日の映像では,地すべりを見物していた人々が,急な崩壊に逃げまどう様子が映されている.他の視点からみた動画も掲載されている.
http://www.sabopc.or.jp/etsumi/jisuberireport6.html(越美山系砂防事務所揖斐川町東横山地すべりに関する情報提供サイト)

★奈良県王塔村地すべりの映像
 すでにご存じの方も多い動画.竹や木がすーっと落ちていく様子が見られる.
http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/2004-jisuberi-0810/index.html
(近畿地方整備局 国道168号,奈良県吉野郡大塔村宇井地先における地すべりの崩落について)

◆動画サイトに掲載されている動画

いつまで視聴できるか保障は分かりませんが,災害関連の動画も多いので取りあげてみました.

★!!ROCKSLIDE CAUGHT ON TAPE!!
テネシー州の岩滑りの様子.水のように流れ下って行く様子は衝撃的.
http://www.youtube.com/watch?v=Lt-M5QvtV0g&feature=related(YOUTUBE)

★Vibo Valentia - La frana di Maierato
2010年2月16日にイタリアのカラブリア州ヴィヴォヴァレンティア県マイエラート村で発生した地すべりの様子.水のように斜面が流れていく様子や人々が逃げまどう姿が撮影されている.
http://www.youtube.com/watch?v=mL4XBpEg97I&feature=related(YOUTUBE)

◆2010年10月20日奄美大島豪雨災害

ニュースのみならず,地元の方が撮影した街の中の様子が動画サイトに沢山アップロードされています.

★老人福祉施設「住用の園」床上浸水の様子
水深1mくらいでしょうか.すさまじい量の濁流に降雨量の多さがうかがえる.
http://www.news24.jp/articles/2010/10/25/07169308.html(NNNニュース映像)

★2010.10.20 奄美大島 豪雨 瀬戸内町
自宅の床上浸水の様子から町内の浸水の様子が撮影されている.
http://www.youtube.com/watch?v=IviMyEWaoAc&p=E5A1826C3B020B6D&feature=BF&index=3 (YOUTUBE)

図書館探訪―災害資料を訪ねて― (その3) <静岡県地震防災センター 防災図書室>

今回は平成元年に設立された静岡県地震防災センターの防災図書室をご紹介し ます。静岡駅からバスでおよそ10分、安倍川橋の近くにあります。

こちらのセンターは日本災害情報学会の2010年第11回学会大会会場となり、その際見学させていただきました。 以下、地震防災センターのHPから抜粋・編集してご紹介します。

★図書室設立趣旨
平成7年の阪神・淡路大震災以降、各方面で地震対策への積極的な取組みがな されています。地震対策を効果的に推進するためには、行政自身の対策の強化はもちろん、 民間企業・地域・家庭における防災対策の推進や調査・研究の活性化を図るための支援が必要となっています。

★図書室で行っているサービス
(1) 閲覧
防災図書室の資料が図書室内で閲覧できます。
(2) 貸出
防災図書室の資料を貸し出すことができます。 特別配架資料(貴重資料)は閲覧のみで申込み制です。
(3) レファレンスサービス
利用者に各種情報の提供、調査・研究の支援・助言を行います。

★利用について 広く一般に公開しており、誰でも自由に図書等の閲覧ができます。

★蔵書内容 昭和51年の東海地震説発表以降、静岡県が実施、収集した地震防災対策の各種 調査や各市町村・都道府県の資料など約8,000冊が所蔵されています。

また、HPの「防災の本棚」では、対象者と事象の組み合わせから目的の本を探す面白い仕組みがあります。
http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/hondana/index.htm

★データ 静岡県地震防災センター 防災図書室

★雑感
1階受付で利用を申し込んで、2階の防災図書室へ案内していただきました。 集密書架と壁2面を利用した開架書棚、広い閲覧用机が配置され、ゆったりと 資料を拝見することができました。特に地震関係資料には貴重な資料が豊富でした。
(堀田 弥生)

学会・イベント情報

関連する学会・イベント等の情報です.参加申し込みが締め切られているものもありますので,ご注意ください.

★第3回全国地域プロデューサー会議 in 北九州 九州の地域プロデユーサーが集い,防災を含む地域の包括的な課題解決のための地域プロデユーサーのあり方について,具体的な実践例の報告を交えて討論 します.あわせて,災害時において,子供から高齢者まで,さらに障がい者などの特別な配慮が必要な人もが食べられるやさしい非常食づくりとして,各地域のアイ デアレシピに基づき季節の食材を持ち寄って旬の野菜や名物を活用した「ご当地・防災炊き出し」を実施します.コンテストも開催する予定です.

主催 : NPO法人レスキュー・サポート九州
共催 : (独)防災科学技術研究所
日時 : 2010年11月7日 10:00~15:00
場所 : 福岡県築上郡吉富町大字広津413-1 TEL0979-23-5006
  吉富フォーユー会館2F 研修室,調理室,和室
対象 : まちづくりやコミュニティの自治を担う方々,公民館や社会教育や生涯学習の企画担当,市民協働のコーディネーター,コミュニティビジネスなど の社会的な起業支援に関わる方々,NPOや市民活動の中間支援に関わる方々など.
定員 : 60名
参加費 : 無料
くわしくは以下のウェブサイトをご覧ください
http://buzen-no-kuni.ecom-plat.jp/index.php?module=bbs&eid=10434&blk_id=10093

★2010年度 雪氷防災研究講演会
雪氷災害予測の最前線 -最近の集中豪雪災害を教訓に-
日時:平成22年11月12日(金) 13:30~16:30
会場:新潟ユニゾンプラザ大会議室(新潟市中央区上所2-2-2 電話025-281-5511)参加無料
主催:独立行政法人防災科学技術研究所
後援:新潟県,新潟市,(社)日本雪氷学会北信越支部,日本雪工学会上信越支部
ポスターはこちら
http://www.bosai.go.jp/seppyo/fukyu/kouenkai/SeppyoBosaiKouenkai/niigata2010/20101112kouenkai_poster4.pdf
プログラムはこちら
http://www.bosai.go.jp/seppyo/fukyu/kouenkai/SeppyoBosaiKouenkai/niigata2010/20101112kouenkai_kaisaiyoukou_new.pdf

★地質調査総合センター第16回シンポジウム
20万分の1地質図幅完全完備記念シンポジウム
-全国完備後の次世代シームレス地質図を目指して-
日時 : 2010年11月16日(火) 13:00~17:50
会場 : 秋葉原ダイビル コンベンションホール    (東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル2階)
主催 : 独立行政法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター
参加費 : 無料
お問い合わせ : 独立行政法人産業技術総合研究所地質調査総合センターシンポジウム事務局
http://www.gsj.jp/Event/101116sympo/index.html

★第8回環境研究シンポジウム
「わたしたちの生活と環境 ~地球温暖化に立ち向かう~」
日時 : 平成22年11月17日(水) 12:00~17:30
会場 : 学術総合センター 一橋記念講堂〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2丁目1番2号
主催 : 環境研究機関連絡会
参加費 : 無料
参加登録・ プログラム・ポスター発表など詳細 :  
http://www.nies.go.jp/event/kaigi/20101117/20101117.html
定員500名(先着順).参加される方は,Webページより,参加登録をお願いします.参加登録の受け付け締め切りは,11月12日(金)です. 講演5「気象災害の予測と適応策 ~MPレーダネットワーク による局所的気象災害予測の現状と展望~」
発表者:(独)防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部主任研究員 三隅良平
問い合わせ先 : 環境研究機関連絡会事務局(独立行政法人国立環境研究所 企画部 内)
〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2,TEL : 029-850-2303 FAX : 029-851-2854

★第13回日本地震工学シンポジウム
日時 : 2010年11月17~20日(17日はテクニカルツアーのみ)
会場 : つくば国際会議場(エポカルつくば〒305-0032 茨城県つくば市竹園2-20-3)
問合せ先 第13回日本地震工学シンポジウム運営委員会
〒108-0014東京都港区芝5-26-20建築会館日本地震工学会事務局
TEL:03-5730-2831 FAX:03-5730-2830
E-mail:13jees@general.jaee.gr.jp
http://www.13jees.jp/index.html

★"彩の国"市民科学オープンフォーラム -激甚化・多様化する気象災害に備える(埼玉大学小口先生からの情報提供)
日時:2010年11月29日(月)14:00~17:00
会場:大宮ソニックシティホール4階 国際会議室
参加費:無料(どなたでも参加できます)
主催:埼玉大学地圏科学研究センター 
申込方法・詳細は,ホームページをご覧下さい.準備の都合上,11月25日までにご連絡頂ければ幸いです.
http://www.saitama-u.ac.jp/gris/
話題提供(14:00~16:00)
1. 気象災害の最新事情-アジアから飛来する汚染物質と温暖化
 元 気象研究所地球化学部長・上智大学客員教授 広瀬勝巳
2. ゲリラ豪雨災害から命を守る
 富士常葉大学大学院環境防災研究科教授 重川希志依
3. 埼玉県の中小河川の洪水問題-関東地区災害試料センターの資料分析から
 埼玉大学地圏科学研究センター 教授 渡邉邦夫
パネルディスカッション(16:00~17:00)
 パネリスト:話題提供者
 司会:埼玉大学地圏科学研究センター 教授 桑野二郎

★農研機構シンポジウム
「農業は気候変動リスクとどう向き合えるのか? ― 新たな気象情報と早期警戒システムの将来 ―」
日時:平成22年12月1日(水)13時00分~17時15分(開場12時)
場所:東京国際フォーラム ホールD1(東京都千代田区丸の内3丁目5番1号 電話 : 03-5221-9000)
主催:(独)農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター
後援:日本気象協会,日本農業気象学会
一般の方,生産者,農業団体,国公立試験研究機関,行政機関,大学,企業等,どなたでもご参加いただけます.
参加申し込み
下記のホームページから参加申込書をダウンロードし,事務局宛に電子メールあるいはファックスでお申し込みください.
締切:平成22年11月26日(金)
http://tohoku.naro.affrc.go.jp/event/2010/1201.html

★災害リスク情報プラットフォーム研究プロジェクト 第3回プロジェクトシンポジウム
当研究所の災害リスク情報プラットフォーム研究プロジェクトの第3回シンポ ジウムが,これまでと同じく東京有楽町の東京国際フォーラムで開催されるこ とが決定しました.内容が決まり次第,逐次公開いたします.年末のお忙しい 時期ではありますが,ぜひお越しください.
日時:2010年12月9日
場所:東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内3丁目5番1号)
http://bosai-drip.jp/

★日本地理学会(専修大学苅谷先生からの情報提供)
『日本における亜高山・高山域の植生・環境変遷史』研究グループ公開シンポジウムのおしらせ
日本地理学会「日本における亜高山・高山域の植生・環境変遷史」研究グループ(代表:千葉大学園芸学部・沖津 進)では,下記の要領で公開シンポジウ ムを開催することにいたしました.
1.テーマ:日本における亜高山・高山域の植生・環境変遷史
2.日時:2010年12月11日土曜 10:00より17:00(予定)
3.会場:信州大学理学部(松本市)
4.主催:信州大学山岳科学総合研究所,日本地理学会「日本における亜高山・高山域の植生・環境変遷史」研究グループ
問い合わせ先:専修大学・苅谷 kariya@isc.senshu-u.ac.jp <@を半角にしてください>

★第47回自然災害科学総合シンポジウム
主催:京都大学防災研究所 自然災害研究協議会
日程:平成22年12月20日(月)
場所:東京工業大学蔵前会館 ロイアルブルーホール(東京都目黒区大岡山2-12-1,TEL&FAX 03-5734-3737)
参加費:無料
なお、当日、今年度第2回自然災害研究協議会を開催させていただく予定です。
※会場が以前お伝えしていた場所から変更されました.

自然災害情報の紹介

◆Benjamin Wisner著「At risk」日本語版が出版されます。
名著「At risk」が日本語に翻訳され、12月1日に出版されることになりました。翻訳者は防災科研とも縁のある渡辺正幸氏です。
(常磐大学 佐藤先生からの情報提供)

「At Risk」は,加害性の自然現象に対する社会の弱点がどのような原因でど のようにして形成されてきたかを,日本人が知らないいろんなエピソ-ドを挙 げて解説し,自然現象が災害という社会科学的な現象に変換されて増幅される 原因と過程を,「脆弱性」という概念を軸にして「圧力―減圧モデル」と「ア クセス・モデル」ならびに「生計モデル」を提案して説明しています。

<原書> Benjamin Wisner著 
At risk: natural hazards, people's vulnerability and disastersRoutledge, 2004

<日本語版>
「防災学原論」
翻訳者:渡辺正幸ほか
出版社:築地書館・国際社会開発協力研究所
価 格:29,400円(28,000円+税)個人で購入する場合には、割引価格25,000円(税・送料込み)

<購入方法>
書籍名:防災学原論、注文冊数、お名前、ご住所、e-mail、個人購入の有無、 連絡事項等をお書きの上、ファックス・メール等にて下記へご連絡下さい。見積書が送付されます。
なお、個人で購入する場合には、割引価格25,000円(税・送料込み)が設定されているとのことです。

<連絡先> 国際社会開発協力研究所
〒305-0073 つくば市市ノ台155-40
Tel/Fax:029-837-0152
e-mail: honestw@jt4.so-net.ne.jp <@を半角にしてください>

災害小説に関するアンケートの結果報告

8月から実施しました「災害に関連する小説に関するアンケート」は、先月末 に締め切りました。ご回答にご協力いただき、誠にありがとうございました。 集計結果をご報告します。投票者数は55通でした。

【設問1-1】以下の「災害に関連する小説」のうち、読んだことのある本があれば、チェックを付けてください。
<回答>総投票数263票
  • 1位 29票 「日本沈没」 小松左京著
  • 2位 28票 「死都日本」 石黒耀著
  • 3位 16票 「震災列島」 石黒耀著
  • 4位 15票 「昼は雲の柱」 石黒耀著
  • 5位 13票 「崩れ」 幸田文著
  • 6位 12票 「真昼のプリニウス」 池澤夏樹著
  • 7位 11票 
    • 「高熱隧道」 吉村昭著
    • 「火山に魅せられた男達 噴火予知に命がけで挑む男たち」Dick Thompson,山越幸江訳
  • 8位 10票 「関東大震災」 吉村昭著
  • 9位  9票 「泥流地帯」 三浦綾子著
  • 10位 8票 
    • 「昭和新山」 新田次郎著
    • 「怒る富士」 新田次郎著
    • 「M8」 高嶋哲夫著
    • 「日本沈没第二部」 小松左京・谷甲州著
【設問1-2】リストの中で特に心に残っている小説がありましたらご記入下さい。
<回答>総投票数36票
  • 1位 10票 「死都日本」 石黒耀著
  • 2位  9票 「日本沈没」 小松左京著
  • 3位  4票 「高熱隧道」 吉村昭著
  • 4位  3票 「怒る富士」 新田次郎著
  • 5位  2票 「空白の天気図」 柳田邦男著
  • 5位  2票 「泥流地帯」 三浦綾子著
  • 以下 1票
    • 「細雪」 谷崎潤一郎著
    • 「関東大震災」 吉村昭著
    • 「神秘の島」 ジュールベルヌ,大友徳明訳
    • 「島原大変」 白石一郎著
    • 「真昼のプリニウス」 池澤夏樹著
    • 「M8」 高嶋哲夫著

*「日本沈没」と「死都日本」が断然人気でした。石黒耀氏の三部作は皆さん 読んでいらっしゃるようですね。特に心に残っている小説については、次のよ うなコメントがありました。

「死都日本」
・スケールが圧倒的すぎる。
・巨大噴火の描写がリアルで,手に汗握る迫力がありました。一気に読んでしまいました。
・将来いつか日本で実際に起こることが確実な災害の状況を見せてくれた

「日本沈没」
当時最新の理論だったプレートテクトニクスに基づいたSFで、初版をわくわくしながらよんだ

「高熱隧道」
いつか現場になったところに見学に行ってみたい。

【設問2】上記リスト以外の災害関連小説をご存知でしたらご記入下さい。
<回答>

井上靖氏著の、磐梯山が爆発する話は記憶に残っている。 後年、五色沼や北海道の大沼・小沼を訪問し、山体崩壊恐ろしさと、いつ爆発したかで景色がこんなに違うというのが良く判って印象的だった。
(注:「小磐梯」だと思われます。「補陀落渡海記 井上靖短篇名作集」(講談社文芸文庫)に収録されています。)

「救命病棟24時」
ドラマを元に本になったものですが、いくつかシリーズがあるなかで2005年の第3シリーズが第二東京大震災が起こって、復旧するまでの設定になっており、医療や人々の混乱ぶりを伝えています。

  • 「震源」真保裕一
  • 「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹
  • 「グスコーブドリの伝記」宮沢賢治
  • 「クラカトアの大噴火」サイモン・ウィンチェスター
  • 「復活の地」小川一水 ハヤカワ文庫JA(2004) *4票
  • 「MM9」山本弘
  • 「川のある街-伊勢湾台風物語」清水義範
  • 「孤愁の岸」杉本苑子(長良川宝暦治水)
  • 「日本以外全部沈没」筒井康隆
  • 「平成関東大震災」福井晴敏
  • 「東京マグニチュード8.0」高橋ナツコ
  • 「感染列島」吉村達也
  • 「彼女を守る51の方法」渡辺実
  • 「平成関東大震災」福井晴敏 講談社文庫
  • 「首都直下地震<震度7>」柘植久慶 PHP文庫

★アンケートを終えて
担当者Hの場合、知っていたけど読まずにいたものも結構あったので、 これを機会に読んでみました。 災害について考えるのに、小説はいいきっかけになると思いました。 皆様はいかがでしたか? アンケートは終了しましたが、これからもお薦めの災害小説などございましたら、 自然災害情報室までご連絡ください。

また、このアンケートのきっかけとなった井上公夫さんの「自然災害などを題材とした小説の紹介・集計」が 『砂防と治水 12月号』(全国治水砂防協会機関誌)に掲載されるそうです。 学生たちへのアンケートということですので、見比べてみてはいかがでしょうか。

今回のアンケートへのご意見・ご協力ありがとうございました。

新刊情報  最近出版された災害・防災関連図書を紹介します.

★科研費獲得の方法とコツ   【著者】児島将康
【出版者】羊土社    【発行年月2010.8.25
【価格】¥3,675 (税込)   【ISBN】9784758120135

★地域防災環境科学研究所の無響室と3次元録音再生システムの導入 (騒音・振動研究会資料 ; N-2010-42) 【著者】池田篤郎, 甲斐智鶴, 土田義郎
【出版者】日本音響学会騒音・振動研究委員会 【発行年月】2010.8.

★地球探検―地球の核から空への旅 (科学しかけえほんシリーズ)
【著者】ジェン・グリーンぶん, 影山みほ訳
【発行者】大日本絵画  【発行年月】2010.8
【価格】¥3,360 (税込)   【ISBN】9784499283274

★サリファ ツナミをのりこえて【著者】山本斐子文,りえきのりえかきのえ絵
【発行者】汐文社    【発行年月】2010.9
【価格】¥1,470 (税込)   【ISBN】9784811387222 <災害小説>

★震災とアスベスト
【著者】ひょうご労働安全衛生センター震災とアスベストを考えるシンポジウム実行委員会
【発行者】アットワークス 【発行年月】2010.09
【価格】¥1,260 (税込)   【ISBN】9784939042645

★河川技術ハンドブック―総合河川学から見た治水・環境
【著者】末次忠司
【出版者】鹿島出版会  【発行年月】2010.9.10
【価格】¥7,875 (税込)   【ISBN】9784306024229

★流系の科学―山・川・海を貫く水の振る舞い
【著者】宇野木早苗
【発行者】築地書館   【発行年月】2010.9.10
【価格】¥3,675 (税込)   【ISBN】9784806714033

★伊豆の大地の物語
【著者】小山真人
【発行者】静岡新聞社  【発行年月】2010.9.29
【価格】¥1,600 (税込)   【ISBN】9784783805496

★まちづくりを学ぶ―地域再生の見取り図 (有斐閣ブックス)
【著者】石原武政, 西村幸夫 編
【発行者】有斐閣    【発行者】2010.9.30
【価格】¥2,415 (税込)   【ISBN】9784641183902

★危機管理の理論と実践
【著者】加藤直樹, 太田文雄
【発行者】芙蓉書房出版  【発行年月】2010.9.30
【価格】¥1,890 (税込)   【ISBN】9784829504925

★授業のための日本地理 第5版
【著者】地理教育研究会 編
【発行者】古今書院   【発行年月】2010.10.5
【価格】¥3,150 (税込)   【ISBN】9784772241410

★地球システム環境化学
【著者】鹿園直建
【発行者】東京大学出版会  【発行年月】2010.10.15
【価格】¥5,670 (税込)   【ISBN】9784130607551

★本当は怖い天気―異常気象の今後を予測!対策もわかる
【監修】武田康男
【発行者】イースト・プレス  【発行年月】2010.10.16
【価格】¥499 (税込)    【ISBN】9784781604633

★海の科学がわかる本
【著者】藤岡換太郎
【発行者】成山堂書店  【発行年月】2010.10.18
【価格】¥1,995 (税込)   【ISBN】9784425531219

★最新版 2万5000分の1地図―地理空間情報時代の地図  改訂新版
【著者】大竹一彦
【発行者】古今書院   【発行年月】2010.10.20
【価格】¥3,990 (税込)   【ISBN】9784772241427

★地盤の地震応答解析
【著者】吉田望
【発行者】鹿島出版会   【発行年月】2010.10.20
【価格】¥6,720 (税込) 【ISBN】9784306024243

★火山学
【著者】ハンス・ウルリッヒ・シュミンケ著 隅田まり,西村裕一訳
【発行者】古今書院   【発行年月】2010.10.20
【価格】¥18,900 (税込)   【ISBN】9784772231336

★地図の科学―なぜ昔の人は地球が楕円だとわかった?航空写真だけで地図を つくれないワケは!?  (サイエンス・アイ新書) 【著者】山岡光治
【発行者】ソフトバンククリエイティブ 【発行年月】2010.10.25
【価格】¥999 (税込)    【ISBN】9784797358735

★水が語る京の暮らし : 伝説・名水・食の文化
【著者】鈴木康久
【発行者】白川書院   【発行年月】2010.10
【価格】¥1,680 (税込)   【ISBN】9784786700613

★「地震の目」で予知する次の大地震   【著者】木村政昭 【発行者】マガジンランド 【発行年月】2010.10 【価格】¥1,260 (税込)   【ISBN】9784905054016

★地球惑星科学入門   【著者】在田一則 , 竹下徹
【発行者】北海道大学出版会  【発行年月】2010.11
【価格】¥2,940 (税込)   【ISBN】9784832981959

防災コラム <防災科学の基礎知識>

第十回 経済的被害の規模と影響

 災害により建築物・構造物・施設等が直接に被った損傷・破壊の被害を価格 評価したものが,経済的被害の主なものです.施設等の操業不能・機能停止に よる損失なども経済的被害ですが,これは間接被害として区別されます.直接 の物的被害を価格評価するといっても単純ではなく,評価方法・対象範囲・調 査機関などにより様々な値が示されます.道路・鉄道・ライフラインなどの公 共的な施設・構造物については,復旧に要すると見込まれる額を被害額として いるのが通常で,必ずしも価値の純損失ではありません.建物被害は大量にな ると個別積み上げ計算は不可能で,建築種別ごとに平均単価を掛けるといった ような概算になります.農作物については順調に生育し収穫した場合の生産者 価格で評価され,いわば期待収益の減少分です.世界各国の被害額となると, 国ごとの評価方法のおそらく大きな違いに加え,一般に米ドル表示されるので 為替レートが関わり,また,物価変動を除くためのデフレーターも関係してき ます.国によっては被害額が公式には発表されません.政治的配慮が加わって いる場合もあります.このように被害金額には種々の問題がありますが,その 概数により世界の自然災害被害額を概観してみます.数値は主としてベルギー 災害研究センターによる2003年価格換算値を使用しています.

 世界の自然災害被害額は加速的増大の趨勢を示しており,最近20年間では年 平均500億ドルを超えています.これは必ずしも災害の激化を示すものではな く,主として世界の経済水準上昇の反映です.被害額最大の個別災害は,1995 年阪神大震災と2005年ハリケーンカトリーナ災害(アメリカ)で,約1000億ド ル(10兆円)です.カトリーナ災害では1300億ドルほどの額も示されています. ついで被害額が大きいのは,1980年イタリア南部地震440億ドル,1992年ハリ ケーン・アンドリュ(アメリカ)390億ドル,1994年ノースリッジ地震(アメ リカ・ロスアンジェルス)320億ドルなどです.経済先進国では国土内資産は 多いし,高賃金で復旧コストは高くなるので,被害金額は多くなります.

 一国の社会・経済へのインパクトの程度を示す指標に被害額をその年のGDP で割った比率があります.最近40年間では,セントルシア1988年ハリケーン, 413%(被害額16億ドル),ケイマン諸島2004年ハリケーン,214%(34億ド ル),グレナダ2004年ハリケーン,204%(9億ドル),モンゴル1996年森林火 災,192%(20億ドル)などがGDP比の大きな災害で,年間の国内総生産額を大 きく上回っています.カリブ海や南太平洋の非常に小さな島国が強いハリケー ンに襲われるといったような場合に,大きなGDP比の災害になっています.国 土が少し広くなると経済水準は非常に低くてもGDP比は小さくなり,大災害で あった2010年ハイチ地震では70%(78億ドル)でした.比較的小規模でも頻繁 に起こる災害は国の経済に大きな影響を与えており,バングラデシュでは洪 水・高潮による年々の損失額がGDPの5%にもなっています.高所得国ではGDP 比は非常に小さくなり,阪神大震災で2%,ハリケーンカトリーナ災害で0.8% 程度でした.なお,1923年関東大震災では40%程度と推定されます.

 20世紀中の100の大災害による被害金額を災害種類別でみると(WHO資料), 地震が全体の39%(うち阪神大震災が21%),洪水が33%,熱帯暴風雨13%, 森林火災3.2%,干ばつ2.7%などです.干ばつは人的被害や被災者数では最大 ですが,直接の被害額では小さくなります.森林火災は諸外国で大きな被害を もたらしており,1997年インドネシア・マレーシアで多発した森林火災では被 害金額が200億ドルに達しました.

 間接的な経済的被害については,東海地震の被害想定で直接被害26兆円に対 し生産・物流停止などによる間接被害11兆円,東京湾北部地震(M7.3)の想定 では直接被害67兆円,間接被害39兆円が示されており,首都圏地震では直接被 害の半分を超える間接被害が想定されます.
(水谷 武司)

自然災害情報室からのお知らせ

◆災害写真提供のお願い<<特別企画!デジタル化サービス>>
 自然災害情報室では災害写真をWebサイトで公開し、防災教育や災害研究目 的の方に無償で提供する取り組みを行なっており、趣旨にご賛同いただける方 からの写真提供を募っています。この度、災害写真Web公開サービス周知と収 集促進のため、以下の特別サービス企画を実施いたします。防災研究者の方や、 自ら撮影された災害写真をお持ちの方々からのご提供をお待ちしています。ご 希望の方は、まずは井口隆(029-863-7585)までご連絡下さい。

●サービス概要;
お借りするスライド写真(ポジフィルム)を自然災害情報室でスキャンし、自 然災害情報室HPに掲載します。提供者には画像データを収めたDVDと共にスラ イドをご返却します。

●募集する写真;以下の要件を満たす写真を募集いたします。
・撮影対象;災害発生から時間の経っていない現場写真、災害の特徴を捉えた写真など
・撮影フィルム;スライド(ポジフィルム)
・枚数;1災害につき、概ね20-100枚程度
・著作権;提供者が著作権を許諾できること
・キャプション;撮影日、撮影場所、撮影者、撮影対象or撮影状況が付記できるもの

●写真の第三者利用について
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次号、第11号は12月7日(火)発行、第12号は1月12日(水)発行の予定です。
第12号に情報・告知等の掲載をご希望される方は、年内12月24日までにご連絡くださいますようお願い申し上げます。

◆前号で行いました当メールマガジンのアンケート調査へのご回答・ご協力、 誠にありがとうございました。皆様の率直なご意見を伺い、ありがたく存じま す。皆様のご意見を基に今後の内容をより一層充実させていきたいと思います。
また、これからも皆さんからのご意見を伺うために、毎月アンケートを行うことにいたしました。今号のアンケートはこちらです。
皆様のご意見をお待ちしております。

編集後記

今回の特集はいかがでしたか? 今回はアンケートでのご意見を基に、自然災 害に関連する動画をご紹介しました。実際の映像を見ると、改めて災害の恐ろ しさを感じます。今後も皆様のご意見を記事に反映させていきたいと思います。 ご意見・ご感想をお聞かせください。

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